最強メイド!おぼっちゃまたちをお守りします!
 その後予定通り突入してきたハンターたちにその場を任せて、私と杏くんはビルを出る。
 車に戻ると、杏くんは柊さんに無事を確かめるように撫でまわされていた。
 運転手さんに「パーティーに間に合いませんよ」と言われなければまだまだ撫でられていたかもしれない。


 パーティーにはやっぱり遅刻しちゃったけれど、大事な契約発表には間に合った。

『この契約は、多くの子供たちに明るい笑顔を届けることが出来ると信じています。具体的には――』

 柊さんたちのお父さんのスピーチを二人は尊敬のまなざしで見つめてる。
 私はそんな彼らを温かい気持ちで見ながら、メイドとして護衛の仕事を続けていた。

 パーティー中に何かあるかもしれないと警戒していたけれど、特に何事もなく無事に終わる。
 そうして屋敷に帰ってから、美奈都さんと旦那さんにあらためてお礼を言われた。
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