最強メイド!おぼっちゃまたちをお守りします!
紫苑くんがいるのは地上から二メートルはある枝の所。
どうやってあんなところに上ったんだろう?
不思議だけど、そんなこと考えている場合じゃない。
だって、私たちに気づいた紫苑くんが片手を枝から離したせいでズルリと枝から落ちたから。
「紫苑さま!」
玲奈さんの悲鳴を聞きながら、私は躊躇いもなくヴァンパイアとしての身体能力を解放した。
いつもは抑えている身体能力。
強く地を蹴って、一足飛びで紫苑くんのいる木の根元まで行く。
ドスッと落ちてくる紫苑くんをしっかりと受け止めて、その勢いでしりもちをつく。
「紫苑くん、大丈夫? ケガしてない?」
確認の言葉をかけると、紫苑くんはくしゃっと顔をゆがませて泣き出してしまった。
「ふぇ……ふわあぁぁぁん!」
「え⁉ だ、大丈夫? どこか痛いの?」
あわてる私に、近くに来た玲菜さんが「怖かったんですよね」と紫苑くんの頭をなでる。
「そっか、そうだよね。落ちたら怖いもんね」
よしよしと私も紫苑くんの背中をなでてあげた。
しばらくそうしていて、紫苑くんが落ち着いてきた頃、玲菜さんが私に「ありがとう」とお礼を言ってきた。
どうやってあんなところに上ったんだろう?
不思議だけど、そんなこと考えている場合じゃない。
だって、私たちに気づいた紫苑くんが片手を枝から離したせいでズルリと枝から落ちたから。
「紫苑さま!」
玲奈さんの悲鳴を聞きながら、私は躊躇いもなくヴァンパイアとしての身体能力を解放した。
いつもは抑えている身体能力。
強く地を蹴って、一足飛びで紫苑くんのいる木の根元まで行く。
ドスッと落ちてくる紫苑くんをしっかりと受け止めて、その勢いでしりもちをつく。
「紫苑くん、大丈夫? ケガしてない?」
確認の言葉をかけると、紫苑くんはくしゃっと顔をゆがませて泣き出してしまった。
「ふぇ……ふわあぁぁぁん!」
「え⁉ だ、大丈夫? どこか痛いの?」
あわてる私に、近くに来た玲菜さんが「怖かったんですよね」と紫苑くんの頭をなでる。
「そっか、そうだよね。落ちたら怖いもんね」
よしよしと私も紫苑くんの背中をなでてあげた。
しばらくそうしていて、紫苑くんが落ち着いてきた頃、玲菜さんが私に「ありがとう」とお礼を言ってきた。