最強メイド!おぼっちゃまたちをお守りします!
「じゃあ今日はこれで終わりかな? みんなありがとう」
柊さんが今日の仕事の終了を宣言すると、みんなは解散する。
最後に柊さんと私だけが残って、片づけや戸締りなど最終チェックをしていたときにそれは起こった。
「あ、痛っ」
「え? どうしたんですか?」
どこかにぶつけたのか引っかけたのか、右手を押さえている柊さんを見て近づく。
「ちょっと棚の金具に引っ掛けただけだよ。ああ……血が出てきちゃったな」
引っ掛けたらしいところを見る柊さんがわずかに顔をしかめる。
次の瞬間、ふわりと甘い匂いがした。
なんだろう? と誘われるように柊さんの右手を見ると、親指のつけ根辺りに出来た小さな傷からぷっくりと赤い液体が盛り上がる。
それが、とても甘くて美味しいものに見えた。
香りに誘われるように、私は柊さんの手に顔を近づける。
「望乃さん? 何を――」
戸惑う声が聞こえたけれど、そんなのまったく気にならない。
今はただ、この美味しそうな血を味わってみたいとしか思えなくて……。
パクッと、その傷を覆うようにして血を舐めた。
ああ、とっても美味しい。
ハチミツとは違うけれど、何かの蜜のような甘さ。
とっても幸せになれるような美味しさに、とろけてしまいそうになった。
柊さんが今日の仕事の終了を宣言すると、みんなは解散する。
最後に柊さんと私だけが残って、片づけや戸締りなど最終チェックをしていたときにそれは起こった。
「あ、痛っ」
「え? どうしたんですか?」
どこかにぶつけたのか引っかけたのか、右手を押さえている柊さんを見て近づく。
「ちょっと棚の金具に引っ掛けただけだよ。ああ……血が出てきちゃったな」
引っ掛けたらしいところを見る柊さんがわずかに顔をしかめる。
次の瞬間、ふわりと甘い匂いがした。
なんだろう? と誘われるように柊さんの右手を見ると、親指のつけ根辺りに出来た小さな傷からぷっくりと赤い液体が盛り上がる。
それが、とても甘くて美味しいものに見えた。
香りに誘われるように、私は柊さんの手に顔を近づける。
「望乃さん? 何を――」
戸惑う声が聞こえたけれど、そんなのまったく気にならない。
今はただ、この美味しそうな血を味わってみたいとしか思えなくて……。
パクッと、その傷を覆うようにして血を舐めた。
ああ、とっても美味しい。
ハチミツとは違うけれど、何かの蜜のような甘さ。
とっても幸せになれるような美味しさに、とろけてしまいそうになった。