最強メイド!おぼっちゃまたちをお守りします!
「怖がられたくないよ! でも、不思議に思ったの。前からなついてくれている紫苑くんはともかく、杏くんと柊さんは私のこと警戒してたでしょう?」
その警戒は勘違いだったけれど、そんな相手のことをすぐに信じてくれたのはなんでだろうって思った。
杏くんは少し考えてから迷い無く答える。
「まあ、俺はまず兄さんのこと信じてるからな。兄さんが信じてることなら、俺も信じるよ」
柊さんへの信頼の言葉に、驚くと同時に良いなぁって思った。
私には兄弟がいないから、ちょっとうらやましい。
「それにさ、あの夜泣きそうになった紫苑を抱っこしてなだめてただろ?」
「え? あ、うん」
あの夜ってことは私がヴァンパイアだって打ち明けたときのことだよね。
「あの時のお前見てたら、本当に紫苑を大事に思ってくれてんだなってのはわかったから」
そこまで話してから、杏くんは私から視線をそらしてほほをかいた。
「だからその……怖がったりなんかしねぇし、今は護衛として信頼してるから……あと二週間よろしくな、望乃」
「うん。って、私の名前……」
杏くんが私を名前で呼んでくれるのは初めてだ。
「べ、別に同じ年なんだから呼び捨てでもいいだろ?」
照れ隠しのように慌てる杏くん。
名前で呼んでくれたことで信頼してくれたと感じた私は、笑顔でこたえた。
「うん! よろしくね、杏くん」
その警戒は勘違いだったけれど、そんな相手のことをすぐに信じてくれたのはなんでだろうって思った。
杏くんは少し考えてから迷い無く答える。
「まあ、俺はまず兄さんのこと信じてるからな。兄さんが信じてることなら、俺も信じるよ」
柊さんへの信頼の言葉に、驚くと同時に良いなぁって思った。
私には兄弟がいないから、ちょっとうらやましい。
「それにさ、あの夜泣きそうになった紫苑を抱っこしてなだめてただろ?」
「え? あ、うん」
あの夜ってことは私がヴァンパイアだって打ち明けたときのことだよね。
「あの時のお前見てたら、本当に紫苑を大事に思ってくれてんだなってのはわかったから」
そこまで話してから、杏くんは私から視線をそらしてほほをかいた。
「だからその……怖がったりなんかしねぇし、今は護衛として信頼してるから……あと二週間よろしくな、望乃」
「うん。って、私の名前……」
杏くんが私を名前で呼んでくれるのは初めてだ。
「べ、別に同じ年なんだから呼び捨てでもいいだろ?」
照れ隠しのように慌てる杏くん。
名前で呼んでくれたことで信頼してくれたと感じた私は、笑顔でこたえた。
「うん! よろしくね、杏くん」