最強メイド!おぼっちゃまたちをお守りします!
第14話 報告と相談
「望乃さん!」
どうするべきなのかもわからず、一人裏口の前で立っていると柊さんが来てくれた。
うまく働かない頭で、柊さんだけでも無事でよかったと思う。
思ってから、すぐに否定した。
良くない、杏くんは連れ去られちゃったじゃない!
離れていた柊さんじゃなくて、同じ教室にいた杏くんを。
後悔が頭の中だけじゃなく全身をかけめぐっているみたい。
可能性を見落としてなければ、杏くんから目を離さなければ。
そんな思いばかりで体もまともに動かない。
「望乃さん? どうしたんだ? 杏は?」
「っ!」
近くに来た柊さんに顔をのぞき込まれ、泣きそうになる。
杏くんのこと、言わなきゃ。
「ご、ごめ、なさ……」
「望乃さん?」
杏くんを守れなかった。
柊さんの大事な弟を守れなかった。
それを伝えるのが怖い。
でも、言わないわけにはいかないから消え入りそうな声で伝えた。
「杏くんが、さらわれてしまいました……」
「っ!?」
どうするべきなのかもわからず、一人裏口の前で立っていると柊さんが来てくれた。
うまく働かない頭で、柊さんだけでも無事でよかったと思う。
思ってから、すぐに否定した。
良くない、杏くんは連れ去られちゃったじゃない!
離れていた柊さんじゃなくて、同じ教室にいた杏くんを。
後悔が頭の中だけじゃなく全身をかけめぐっているみたい。
可能性を見落としてなければ、杏くんから目を離さなければ。
そんな思いばかりで体もまともに動かない。
「望乃さん? どうしたんだ? 杏は?」
「っ!」
近くに来た柊さんに顔をのぞき込まれ、泣きそうになる。
杏くんのこと、言わなきゃ。
「ご、ごめ、なさ……」
「望乃さん?」
杏くんを守れなかった。
柊さんの大事な弟を守れなかった。
それを伝えるのが怖い。
でも、言わないわけにはいかないから消え入りそうな声で伝えた。
「杏くんが、さらわれてしまいました……」
「っ!?」