唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています
「それと雷雨くんにはキミから伝えるんだ。今日から私は神宮くんのメイドですって」


「そんなの、いやっ!」


「ほら。ちょうど、そこにキミが慕っていた雷雨様がいるよ?」


「雪璃?」


「雷、雨様……」


振り返るとそこには、雷雨様の姿があった。どこから見られていた?脅されていたところから?


それならすぐにでも雷雨様が助けてくれる。神宮くんは雷雨様が来ることを計算して、私と会話してたんだ。


はめられた。何もかも。呼び出されても、私はここに来るべきじゃなかった。
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