ビターショコラ系幼なじみ彼氏の溺愛
…ん?今のってどういう意味…?
夏希が片っ端から…?
頭にハテナマークを浮かべつつ私は、沙奈の言葉にパチパチと目をしばたたかせた。
「あー…うん。まぁ、わかんないならいいや。とにかく!2人が付き合い始めたって言うなら私はもちろん、クラス全員祝福してくれるから安心してねってこと」
そう言って、嬉しそうに微笑む友人の姿に私も自然と頬が緩む。
なんだかんだ、夏希が気になり始めた頃から沙奈にはよく相談にのってもらっていたから、そんな風に祝ってもらえるのは嬉しくて。
「沙奈〜。ありがとう…!大好き〜」
思わず、ギュッと抱きついた私。
そんな私の頭をよしよしと、沙奈は、優しく撫でてくれる。
「沙奈も好きな人できたら教えてよ?私ができることがあれば協力するからね…!」
「はいはい。ありがと。さ、そろそろ帰ろっか…って。そっか〜…今日から夏希くんとはカレカノなわけだし、もしかして一緒にご帰宅ですかね?」
ククッとからかうように私に向かってそう言う彼女に私は小さく首を傾げた。