ビターショコラ系幼なじみ彼氏の溺愛
私が家に入るまで、夏希は玄関先で見送ってくれる。
そういう所が"幼なじみ"の時と"今"とでは、変わった気がして、なんだか気恥ずかしい。
そんなことを考えながら「ただいま〜」とリビングにいる母親に声をかけ、私は自分の部屋へと続く階段を上った。
すると。
「心春〜。先にお風呂入っちゃってー!その間にご飯の準備するから」
「はーい」
1階から、聞こえてきてきた母の声かけに、私は素直に返事をする。
部屋に荷物を起き、母に言われた通りお風呂の準備を済ませると、私はそのまま浴室へと向かったのだった。
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「うーん…。ここ難しい」
お風呂とご飯を済ませた私は、明日、提出する数学の課題を1人で進めて息詰まっていた。
スマホを確認すると、時刻は21時。
夏希まだ起きてるよね…。
教えてもらおうかな。
そう考えた私は、夏希にチャットで【まだ起きてる?】と、メッセージを送ってみる。
もうすぐ、期末テストもあるし…。
ちゃんと勉強しないとなぁ。