クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~


細かい説明を聞いたあと、私達はそれぞれ着替えて支度した。



美樹と真人君はサンタの衣装を着て店内で、

翼君と私は赤鼻のトナカイの着ぐるみを着て入り口前で飴を配ることにした。




サンタの衣装は、美樹が着るとかわいかった。

赤い帽子に赤い服と赤いミニスカート。

3つの白いふわふわボタンが胸元で飾られている。



真人君は如何にもサンタって感じ。

白いあごひげを美樹と楽しそうに付けていた。





翼君と私は

どこからどう見ても赤鼻のトナカイ。


全身が着ぐるみで覆われていて、

トナカイの首の部分に小さな穴があり、そこから翼君と視線を合わせて笑った。




「じゃ、行こうか」

「うん」



翼君と私は美樹たちに手を振り外に向かった。



心の中で、

『美樹、がんばってね!』 って声をかけながら。









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