クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~
クリスマス
幼い頃の出来事
目が覚めると、まだ夢の世界が胸の中にほんのりと残っていた。
今まで見た事のなかった幼い頃の夢……。
はっきりとは覚えてないけど、みていた夢が私の胸をキュンっと締めつけていた。
今の夢、私が何歳頃の出来事だろう……。
微かな記憶と夢の記憶を重ね、まだぼんやりとする頭で思い出そうとした。
夢の中で赤いコートを着た幼い私は、お母さんと
あの『こどもの国』に居た。
テレビのCMで見つけたオモチャが欲しくて、クリスマスにサンタに頼もうとしたんだ。
そのことをお母さんに教えるために、私はお母さんに連れられてこどもの国に行った。
夢の中のこどもの国は、今よりも綺麗な壁や棚にたくさんのオモチャが並んでて、幼い私には夢の世界……
オモチャ箱の中にいるようだった。