クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~
そういえばあのオモチャ、どこに仕舞ったっけ……?
起き上がった私は、パジャマの上にパーカーを羽織ってクローゼットを開けた。
使わなくなった物がたくさん入ってる段ボールが重なって置いてあり、ひとつひとつ開けてみる。
探しながら思った。
どうしてクリスマスの朝にこんなことしてるんだろう……。
熱だってまだあるのに。
そう思いながらも、私の手は止まらなかった。
しばらくして、一番下にあった段ボールの中に埋まっていたオモチャを見つけた瞬間、
私は目を輝かせた。
別に今欲しいものとか、必要なものでもなかったのに、
気がつくと「あった~!」って叫んでいた。