クセ強執事が嫉妬したら重すぎる溺愛に囲われました。
クセ強執事が嫉妬したら、
「お嬢様、おはようございます」
私の朝は執事が起こしにくることから始まる。
「早く起きないと遅刻してしまいますよ」
「……」
「では、お目覚めのキスで……」
「!!」
バッチーーン!!
「何すんのよ変態執事!!」
「まだ何もしておりません」
「しようとしてるのが大問題なのよ!!」
「お嬢様だってキス待ちしてたくせに……」
「するかボケーー!!」
朝から騒々しいのは日常茶飯事。
私の名前は満咲李奈。
そしてこの変態は私の執事・小石川薺。
「さてお嬢様、制服に着替えましょう。お手伝い致します」
「だからぁ……、自分でできるわよこの変態執事!!出てけ!!」
自室から執事を放り投げて追い出すのも毎朝のこと。
なんで毎朝こんなことしなくちゃならないの!?
「ほんとにもう!いつまでも私のこと子ども扱いしてっ」
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