あの子、溺愛されてるらしい。
初恋 栄斗side
実を言うと梨央を好きになった理由は一目惚れだった。初めて見かけた時のことははっきり覚えている。
いつものように登校して、校門の前で何気なく後ろを振り返った時、彼女に目が引き寄せられる感覚だった。
長い黒髪が光に当たると透き通るように輝いて、友達と大きな目が細くなるくらい思いきり笑う様子が俺にはすごく眩しくて近付けなかった。
それに学校のボスだと噂になっている俺が梨央に近付いたら怖がらせるかもしれないし、俺の噂に巻き込まれて迷惑をかけるかもしれない。
だから何かしようとは思わなかった。たまたま通学路や学校内で見かけたりしたけれどそれだけだった。
それだけだったのに。あれから3ヶ月が経った頃、なぜか俺の気持ちが慎太郎にばれてしまった。
「栄斗に好きな女の子ができるなんて…俺応援するから!」
最初は慎太郎も何も言わず俺を見ているだけだった。でもそのまま1ヶ月が経った時、耐えかねたように慎太郎が俺の両肩をガシッと掴んで言った。
「栄斗…俺たちは3年だぞ。卒業するんだぞ!このままじゃ梨央ちゃんにお前の存在すら知ってもらえないだろ!」
「なんでお前あの子の名前知ってる?」
「そんなこと今は重要じゃない。いつまでも何もしないで見てるだけでいるんだ?」
いつものように登校して、校門の前で何気なく後ろを振り返った時、彼女に目が引き寄せられる感覚だった。
長い黒髪が光に当たると透き通るように輝いて、友達と大きな目が細くなるくらい思いきり笑う様子が俺にはすごく眩しくて近付けなかった。
それに学校のボスだと噂になっている俺が梨央に近付いたら怖がらせるかもしれないし、俺の噂に巻き込まれて迷惑をかけるかもしれない。
だから何かしようとは思わなかった。たまたま通学路や学校内で見かけたりしたけれどそれだけだった。
それだけだったのに。あれから3ヶ月が経った頃、なぜか俺の気持ちが慎太郎にばれてしまった。
「栄斗に好きな女の子ができるなんて…俺応援するから!」
最初は慎太郎も何も言わず俺を見ているだけだった。でもそのまま1ヶ月が経った時、耐えかねたように慎太郎が俺の両肩をガシッと掴んで言った。
「栄斗…俺たちは3年だぞ。卒業するんだぞ!このままじゃ梨央ちゃんにお前の存在すら知ってもらえないだろ!」
「なんでお前あの子の名前知ってる?」
「そんなこと今は重要じゃない。いつまでも何もしないで見てるだけでいるんだ?」