あの子、溺愛されてるらしい。
平穏な毎日
栄斗と付き合い始めた私はすっかり自分に馴染んだ"平穏な毎日"を送っていた。
付き合って最初の頃は毎日のように私と栄斗が何をしていたか噂になっていたみたいだけれど、1ヶ月経った今では私たちが何をしていても誰も気にもとめなくなった。
私は最近やっと栄斗と手を繋いで歩くのが慣れてきたのに、学校のみんなは私と栄斗が2人でいることにもう慣れたみたいだった。
普段通りの朝。教室に入ると乃々佳が私の席に座っていた。
「おはよう乃々佳。」
「おはよ。あ!それが中條先輩とのお揃いのキーホルダーでしょ。」
そう言って私のかばんについている小さなくまのキーホルダーを指差した。
「そうだけど…乃々佳に話したっけ?これ一昨日栄斗にもらって、言い忘れてた気がするんだけど…。」
「佐野先輩が言ってた。中條先輩から聞いたって。」
「先輩に会ったの?私は最近会ってないけど…。」
「え…あー昨日会った。偶然。」
「そう?」
「あ…そうだ!今日梨央、中條先輩とデートするんでしょ!」
そう。今日は放課後に栄斗と1ヶ月記念日のデートに行く約束をしている。すごく楽しみで昨日はなかなか眠れなかった。
付き合って最初の頃は毎日のように私と栄斗が何をしていたか噂になっていたみたいだけれど、1ヶ月経った今では私たちが何をしていても誰も気にもとめなくなった。
私は最近やっと栄斗と手を繋いで歩くのが慣れてきたのに、学校のみんなは私と栄斗が2人でいることにもう慣れたみたいだった。
普段通りの朝。教室に入ると乃々佳が私の席に座っていた。
「おはよう乃々佳。」
「おはよ。あ!それが中條先輩とのお揃いのキーホルダーでしょ。」
そう言って私のかばんについている小さなくまのキーホルダーを指差した。
「そうだけど…乃々佳に話したっけ?これ一昨日栄斗にもらって、言い忘れてた気がするんだけど…。」
「佐野先輩が言ってた。中條先輩から聞いたって。」
「先輩に会ったの?私は最近会ってないけど…。」
「え…あー昨日会った。偶然。」
「そう?」
「あ…そうだ!今日梨央、中條先輩とデートするんでしょ!」
そう。今日は放課後に栄斗と1ヶ月記念日のデートに行く約束をしている。すごく楽しみで昨日はなかなか眠れなかった。