完全無欠な財閥御曹司の秘密は、私だけに××!
「昔の大河くんはどんな女の子とも距離なく話してた。私とも。……でも」
「でも?」
「あるときから急に距離を取るようになった。私にも笑ってるようで目が全然笑ってない。ずっと見てきたんだからわかるわよ」
「あるときって」
「大河くんが中学に入ったくらい。それからずっとそう。なのにあなたには最初から違って……嫌な予感はしたの。だから歓迎会の時だって当てつけみたいなこと……」
言って睨まれる。
「え? ど、どういうことですか?」
少なくとも同棲しだしたのも昨日からで、これまで部長との繋がりなんて兄以外ない。