完全無欠な財閥御曹司の秘密は、私だけに××!

 ーー好きでもない女性とは一緒に暮らせない?

「好き?」

 聞き返し、急に胸がドキドキしはじめる。
 冗談かと思うのに、彼の真剣な表情がそれを否定する。彼は当たり前のように続けた。

「言ってなかったか? 俺は芽衣が好きだよ。アレルギーが出ないのも、そのせいかと思ってた」
「き、聞いてません!」

「そうだったか?」

 そう言いながら飄々と笑ってる。
 なにそれ、どういうこと?

 大河さんが私を好きだなんて、そんなの初耳です!
< 44 / 83 >

この作品をシェア

pagetop