完全無欠な財閥御曹司の秘密は、私だけに××!
ーー好きでもない女性とは一緒に暮らせない?
「好き?」
聞き返し、急に胸がドキドキしはじめる。
冗談かと思うのに、彼の真剣な表情がそれを否定する。彼は当たり前のように続けた。
「言ってなかったか? 俺は芽衣が好きだよ。アレルギーが出ないのも、そのせいかと思ってた」
「き、聞いてません!」
「そうだったか?」
そう言いながら飄々と笑ってる。
なにそれ、どういうこと?
大河さんが私を好きだなんて、そんなの初耳です!