完全無欠な財閥御曹司の秘密は、私だけに××!

「俺は芽衣とここに来たかった。芽衣にはちゃんと伝えただろ? 俺は芽衣が好きだ。だからバイトだけで終わらせたくない。芽衣が俺を好きになって結婚してくれないかと本気で思ってる」

 真剣な顔だった。私もごまかさないでちゃんと返事をしないとと思う。

「ご存じだと思いますが、私はカッとなるとつい言わなくてもいいことまで言ってしまうような人間です。社長にだって後先考えずあんなことお伝えしてしまいました。普通に考えてありえない。あなたはそういう人間と一緒になるべき人じゃない」
「俺は芽衣がいいと言ってる。芽衣は、俺のことは好きになりそうにない?」

「大河さんのことは尊敬してますし、正直、時々ドキッとさせられます。でも、私、一生男の人を好きにはなれないってわかってますから」
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