完全無欠な財閥御曹司の秘密は、私だけに××!

 そっと唇が離れて視線が絡む。熱を帯びた瞳が私をとらえる。

「芽衣は昔から負けず嫌いなんだよ。でも俺はきっとそういうところに救われたんだ。……芽衣。嫌じゃないならもう一度するよ」

 わからない。彼が何を言ってるのか、このキスがなぜ嫌じゃないのかも。

 でも、私は拒否することもなく、次のキスも受け入れた。
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