完全無欠な財閥御曹司の秘密は、私だけに××!
 だめ、泣きそう。

「私じゃ、できないと思います。子どもが必要なんですよね」
「芽衣以外とは作る気はないから、芽衣が相手じゃないなら子どもはいらないよ。俺はね、家は守りたいとは思うけど、それよりも芽衣との子が欲しいし、芽衣と育てたいんだ。できるなら何人でも」

 大河さんは優しく私の頬に触れる。

「する前から諦めないでくれ。嫌じゃないなら少しずつ一緒に試してみないか?」

 思わず首を横に振る。
 わかってない。私は好きのその先が怖い。何より怖いのは――。

「し、しても途中で気持ち悪くなるかもしれない。そしたら、大河さんを傷つける」
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