完全無欠な財閥御曹司の秘密は、私だけに××!
 昔、露出狂の裸を見て吐いた。そこから、いつか誰かと抱き合う想像もできなかった。
 でも、最近は少し想像して夢にまで見てしまってる。

 夢ではいつもあの日と同じように私が気持ち悪くなってしまって……
 それで大河さんを傷つけてしまうのだ。

 大河さんは意外な顔をして、納得したように私を見つめた。

「あぁ、そういうことか……」
「なんですか」

「芽衣はもうとっくに俺を好きになってくれてたんだな」

 ちがいます、と否定しても、心底嬉しそうに大河さんは笑った。
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