キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
紺色のスキニーパンツにオーバーサイズのパーカーといった、ゆったりとした服装になった彼女の姿も可愛らしい。
それに、さっきまでの緊張はもうなさそうで安心した。
「あ……紅茶、ありがとうございます」
「あぁ、出すのが遅くなってすまない」
「いえ、いただきます」
マグカップに手を添えて紅茶を一口飲んだ葵。
華奢な手だ。
もともと細い方ではあった葵だったが、最近少し痩せた気がする。
やっぱり、まだ食欲が完全に戻っていないんだな……。
というより、現時点での彼女自身が食べれる物が限定されているのかもしれない。
「……あ、この紅茶美味しい」
「それはよかった。同期の結婚式の引き出物に入っていたやつだ」
「そうなんですね。とっても上品な味わいです」
そう言った葵だったけれど、紅茶の味は俺にはわからない。
なにせ、俺は断然コーヒー派だ。
もらったけど、消費できずに困っていたところだった。
葵のお気に召したようでなによりだ。
「気に入ったなら、葵にあげるよ」
「えっ、いいんですか? 嬉しい」
「どうやって消費しようか、迷ってたところだ」
そう言いながら俺はキッチンへ向かうと、棚から先ほどの紅茶を取り出す。
リビングへと戻ってそれを葵に手渡すと、嬉しそうな笑顔を見せた。
それに、さっきまでの緊張はもうなさそうで安心した。
「あ……紅茶、ありがとうございます」
「あぁ、出すのが遅くなってすまない」
「いえ、いただきます」
マグカップに手を添えて紅茶を一口飲んだ葵。
華奢な手だ。
もともと細い方ではあった葵だったが、最近少し痩せた気がする。
やっぱり、まだ食欲が完全に戻っていないんだな……。
というより、現時点での彼女自身が食べれる物が限定されているのかもしれない。
「……あ、この紅茶美味しい」
「それはよかった。同期の結婚式の引き出物に入っていたやつだ」
「そうなんですね。とっても上品な味わいです」
そう言った葵だったけれど、紅茶の味は俺にはわからない。
なにせ、俺は断然コーヒー派だ。
もらったけど、消費できずに困っていたところだった。
葵のお気に召したようでなによりだ。
「気に入ったなら、葵にあげるよ」
「えっ、いいんですか? 嬉しい」
「どうやって消費しようか、迷ってたところだ」
そう言いながら俺はキッチンへ向かうと、棚から先ほどの紅茶を取り出す。
リビングへと戻ってそれを葵に手渡すと、嬉しそうな笑顔を見せた。