キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
「ふぅ。森脇さんも大変だ」
ボソッと呟いてから、私は電子カルテの電源を落とした。
明日も、大勢の患者さんが治療を受けにやって来る。
私ができることなんて限られているけれど、少しでもみんなの力になれれば。
そんなことを考えながら、私は外来をあとにした。
* * *
そして、例の歓迎会の日。
勤務が終わり一旦帰宅後、私は会場である居酒屋『互縁』に向かっていた。
参加者の中には、仕事終わりにそのまま参加する人もいる。
お店の近くまで行くと、私に気が付いた森脇さんがこちらに向かって手を振ってくれた。
「矢田ちゃーん、こっち」
「お疲れ様です。お待たせしてすみません」
「いいよ。まだ半分くらいしか揃ってないみたいだし」
そう言いながらお店のドアを開けて、中に入って行く森脇さん。
彼女に続いて中に入ると、外科部長の大貫先生、外科医長の浦邉先生が予約席に座ってなにやら資料を見せ合っていた。
……ここまで来て、仕事の資料広げなくてもいいのに。
本当、ドクターは休みなしだ。
「大貫先生、浦邉先生、こんばんは」
「おー! お疲れ。そろそろ女性陣も揃ってきたかな。森脇さんも矢田さんも座ってて」
きょろきょろと店内を見渡しながら資料を閉じたのは、大貫先生。
ボソッと呟いてから、私は電子カルテの電源を落とした。
明日も、大勢の患者さんが治療を受けにやって来る。
私ができることなんて限られているけれど、少しでもみんなの力になれれば。
そんなことを考えながら、私は外来をあとにした。
* * *
そして、例の歓迎会の日。
勤務が終わり一旦帰宅後、私は会場である居酒屋『互縁』に向かっていた。
参加者の中には、仕事終わりにそのまま参加する人もいる。
お店の近くまで行くと、私に気が付いた森脇さんがこちらに向かって手を振ってくれた。
「矢田ちゃーん、こっち」
「お疲れ様です。お待たせしてすみません」
「いいよ。まだ半分くらいしか揃ってないみたいだし」
そう言いながらお店のドアを開けて、中に入って行く森脇さん。
彼女に続いて中に入ると、外科部長の大貫先生、外科医長の浦邉先生が予約席に座ってなにやら資料を見せ合っていた。
……ここまで来て、仕事の資料広げなくてもいいのに。
本当、ドクターは休みなしだ。
「大貫先生、浦邉先生、こんばんは」
「おー! お疲れ。そろそろ女性陣も揃ってきたかな。森脇さんも矢田さんも座ってて」
きょろきょろと店内を見渡しながら資料を閉じたのは、大貫先生。