キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
若い独身ナースからは「彼女いるの?」とも聞かれているのが、耳に入った。
やっぱり気になるんだろうなぁ。
私はあんまり気にならないけれど、若いドクターを狙っているナースなんていっぱいいる。
あわよくば〝お持ち帰り〟を狙っているのかもしれないしね。
「矢田ちゃん、飲んでる?」
ざわざわした中、声を掛けて来てくれたのは森脇さん。
こうやって気に掛けてくれる彼女も、妊娠中だから麦茶を右手に持っている。
「あれ? 矢田ちゃん、ノンアル?」
「はい。今回はちょっと」
「そうよね。去年のこと、あるもんね」
去年のことを知っているのは、今ここにいる人の中では森脇さんしかいない。
本当は、この歓迎会の直前にも心配してくれていた。
それでも、もうあの看護師がいないから大丈夫だと伝えると、安堵した様子で「それならおいで」と言ってくれた。
事務職だからといって自分より下に見たりせず、対等に扱ってくれる彼女が、私は好きだ。
「私も、今日は早く帰るよ。お腹の子に負担かけたくないしさ」
「本当ですね。それより、性別わかりました?」
少し前に話をしていたことを、ふと思い出した。
『次の検診で、性別がわかるかもしれない』と嬉しそうに語っていたけれど、その後どうなったかを聞くのを忘れていた。
やっぱり気になるんだろうなぁ。
私はあんまり気にならないけれど、若いドクターを狙っているナースなんていっぱいいる。
あわよくば〝お持ち帰り〟を狙っているのかもしれないしね。
「矢田ちゃん、飲んでる?」
ざわざわした中、声を掛けて来てくれたのは森脇さん。
こうやって気に掛けてくれる彼女も、妊娠中だから麦茶を右手に持っている。
「あれ? 矢田ちゃん、ノンアル?」
「はい。今回はちょっと」
「そうよね。去年のこと、あるもんね」
去年のことを知っているのは、今ここにいる人の中では森脇さんしかいない。
本当は、この歓迎会の直前にも心配してくれていた。
それでも、もうあの看護師がいないから大丈夫だと伝えると、安堵した様子で「それならおいで」と言ってくれた。
事務職だからといって自分より下に見たりせず、対等に扱ってくれる彼女が、私は好きだ。
「私も、今日は早く帰るよ。お腹の子に負担かけたくないしさ」
「本当ですね。それより、性別わかりました?」
少し前に話をしていたことを、ふと思い出した。
『次の検診で、性別がわかるかもしれない』と嬉しそうに語っていたけれど、その後どうなったかを聞くのを忘れていた。