キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
慌てて両手で胸元を隠したけれど、匠真の手によって簡単に下着も剥ぎ取られる。
「葵、行くぞ」
「えっ!? ちょっ……」
近くに置いてあったタオルを咄嗟に掴み取り、匠真と一緒に露天風呂へと向かった。
部屋から露天風呂に繋がるドアを開けると、真っ白な湯気が立ち昇る大きな露天風呂。
思わず、「わぁ、すごい」と声が漏れてしまった。
さずがは老舗旅館と言われているだけあって、客室の露天風呂とは思えないほど。
立ち昇る湯気と一緒に、檜の香りも鼻を通っていく。
想像以上にご立派な露天風呂に、さっきまでの恥ずかしさは簡単に吹き飛んでしまっていた。
「は、入っても?」
「あぁ。葵、お先にどうぞ」
匠真に促され、ゆっくりと露天風呂に足を入れた。
肩まで湯船につかったところで、匠真も入ってくる。
「いい湯だな」
「とっても! 幸せです」
「また、冬にも来たいな。一緒に」
〝一緒に〟
なんの迷いもなく、匠真はそう言ってくれる。
そう思うと、本当にそれが叶うような気がしてくるんだ。
「うん。来たい……また一緒に来たいです」
「約束だ」
そう言った匠真が、折りたたまれたタオルの中からなにかを取り出した。
「葵、行くぞ」
「えっ!? ちょっ……」
近くに置いてあったタオルを咄嗟に掴み取り、匠真と一緒に露天風呂へと向かった。
部屋から露天風呂に繋がるドアを開けると、真っ白な湯気が立ち昇る大きな露天風呂。
思わず、「わぁ、すごい」と声が漏れてしまった。
さずがは老舗旅館と言われているだけあって、客室の露天風呂とは思えないほど。
立ち昇る湯気と一緒に、檜の香りも鼻を通っていく。
想像以上にご立派な露天風呂に、さっきまでの恥ずかしさは簡単に吹き飛んでしまっていた。
「は、入っても?」
「あぁ。葵、お先にどうぞ」
匠真に促され、ゆっくりと露天風呂に足を入れた。
肩まで湯船につかったところで、匠真も入ってくる。
「いい湯だな」
「とっても! 幸せです」
「また、冬にも来たいな。一緒に」
〝一緒に〟
なんの迷いもなく、匠真はそう言ってくれる。
そう思うと、本当にそれが叶うような気がしてくるんだ。
「うん。来たい……また一緒に来たいです」
「約束だ」
そう言った匠真が、折りたたまれたタオルの中からなにかを取り出した。