キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
慌てて否定したが、森脇は完全に疑いの目を俺に向けてくる。
まさか、こんなに早く緊張していることがバレるとは。
「結婚式場の方は、準備OKみたいです。五十嵐先生、例の物、忘れてませんよね?」
「あ、あぁ……」
「もう。大丈夫ですか? じゃあ私は先に向かうので、矢田ちゃんのことお願いしますよ」
森脇はそう言い残して、エレベーターに乗ってその場を去ってしまった。
……頼りになるな。
こんなことが初めての俺はオドオドしてばかりで、正直頼りない。
準備期間中も、森脇が率先してしてくれたし。
大丈夫か、俺。
「やばい。時間だ」
ふと時計を見ると、9時30分を過ぎたところ。
結婚式が始まるのは11時だから、それまでに葵を誘って向かわないと。
「それじゃあ大貫さん、あとはよろしく」
「あぁ! 先生、今日でしたよね。矢田さんとの結婚式。楽しんで来てください」
「……ありがとう」
この計画内容をすべて把握しているナースたちにあいさつをして、葵がいる病室へと向かった。
「葵、入るぞ」
コンコンとドアをノックしてから、病室へ入る。
奥に進むと、葵がベッドで上半身を起こした状態で窓の外を眺めていた。
ベッドサイドには、ウェディングドレスのパンフレットが置いてある。
まさか、こんなに早く緊張していることがバレるとは。
「結婚式場の方は、準備OKみたいです。五十嵐先生、例の物、忘れてませんよね?」
「あ、あぁ……」
「もう。大丈夫ですか? じゃあ私は先に向かうので、矢田ちゃんのことお願いしますよ」
森脇はそう言い残して、エレベーターに乗ってその場を去ってしまった。
……頼りになるな。
こんなことが初めての俺はオドオドしてばかりで、正直頼りない。
準備期間中も、森脇が率先してしてくれたし。
大丈夫か、俺。
「やばい。時間だ」
ふと時計を見ると、9時30分を過ぎたところ。
結婚式が始まるのは11時だから、それまでに葵を誘って向かわないと。
「それじゃあ大貫さん、あとはよろしく」
「あぁ! 先生、今日でしたよね。矢田さんとの結婚式。楽しんで来てください」
「……ありがとう」
この計画内容をすべて把握しているナースたちにあいさつをして、葵がいる病室へと向かった。
「葵、入るぞ」
コンコンとドアをノックしてから、病室へ入る。
奥に進むと、葵がベッドで上半身を起こした状態で窓の外を眺めていた。
ベッドサイドには、ウェディングドレスのパンフレットが置いてある。