キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
チャペルへ向かおうとしている俺に、羽尾さんがそう耳打ちしてくれた。
そんなことを言われると、気になって仕方がない。
「では、行ってきます」
「楽しんできてくださいね」
笑顔で羽尾さんに見送られ、少し早足でチャペルへと向かった。
11時2分前にチャペルに到着し、扉の前で深呼吸をする。
入り口では、別のプランナーさんが待っていてくれた。
……この扉の奥に、葵が待っている。
俺が初めて愛した女性、葵が。
それはこの先もずっと変わることはない。
今日は、それを誓うためにここへ来たんだ――。
「では、お時間ですので」
その言葉と同時に、チャペルの扉が開く。
白を基調としたチャペルの中に、車椅子に乗ったウエディングドレス姿の葵を見つけた。
「ふぅ」と小さく息を吐いてから、俺はゆっくりゆっくり葵に近付いて行く。
聖台のすぐ下の席には、葵の両親。反対側には森脇が、葵のことを見守るかのようにして待っていてくれた。
「匠真……」
「葵。綺麗だな」
「もう……嬉しい。本当、嬉しい……まさか、夢を叶えてもらえるなんて。ありがとう」
涙ぐみながら、葵は俺に感謝の気持ちを伝えてくれた。
釣られて俺も泣きそうになったけれど、2人とも泣いてしまっては式が進まない。
そんなことを言われると、気になって仕方がない。
「では、行ってきます」
「楽しんできてくださいね」
笑顔で羽尾さんに見送られ、少し早足でチャペルへと向かった。
11時2分前にチャペルに到着し、扉の前で深呼吸をする。
入り口では、別のプランナーさんが待っていてくれた。
……この扉の奥に、葵が待っている。
俺が初めて愛した女性、葵が。
それはこの先もずっと変わることはない。
今日は、それを誓うためにここへ来たんだ――。
「では、お時間ですので」
その言葉と同時に、チャペルの扉が開く。
白を基調としたチャペルの中に、車椅子に乗ったウエディングドレス姿の葵を見つけた。
「ふぅ」と小さく息を吐いてから、俺はゆっくりゆっくり葵に近付いて行く。
聖台のすぐ下の席には、葵の両親。反対側には森脇が、葵のことを見守るかのようにして待っていてくれた。
「匠真……」
「葵。綺麗だな」
「もう……嬉しい。本当、嬉しい……まさか、夢を叶えてもらえるなんて。ありがとう」
涙ぐみながら、葵は俺に感謝の気持ちを伝えてくれた。
釣られて俺も泣きそうになったけれど、2人とも泣いてしまっては式が進まない。