キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
笑顔でそう言った森脇さんは空になったグラスを端っこに寄せてから、再びタッチパネルを操作してウーロン茶をオーダーしている。
私は、まだグラスに半分ほどピーチカクテルが入っているグラスを握って「ふぅ」とため息を漏らした。
私のどこがいけないんだろう。
彼氏ができたら出来るだけ会えるように時間を調整したり、結婚を約束していた彼とは毎日お弁当も作っていた。
それが、相手にとっては重かったのかな?
でも、結婚したら毎日そんな感じになるはずなのに。
「あぁああ、もう……!」
テーブルに突っ伏しながら、思わず心の声が漏れた。
なにもかも上手くいかない自分が、本当に嫌になる。
「なんだ矢田。お前、ノンアルのカクテルで酔ったのか?」
「……はっ?」
頭上から聞こえた低い声に驚いて、顔を上げる。
すぐ隣には、さっきまで隣にいた森脇さんではなく、なぜか五十嵐先生の姿。
あれ? なんで?
もしかして……さっきの、聞かれてた?
「ノンアルで酔う奴なんて初めて聞いたぞ」
「い、いえっ! 酔ってませんので!!」
慌てて否定したけれど、五十嵐先生はニヤリと笑ってからグラスビールを口に入れた。
ついでに近くにあった焼き鳥を1本手にして、食べ始める。
なんだか、気まずい。
よりによって、1番聞かれたくない人に聞かれてしまった。
私は、まだグラスに半分ほどピーチカクテルが入っているグラスを握って「ふぅ」とため息を漏らした。
私のどこがいけないんだろう。
彼氏ができたら出来るだけ会えるように時間を調整したり、結婚を約束していた彼とは毎日お弁当も作っていた。
それが、相手にとっては重かったのかな?
でも、結婚したら毎日そんな感じになるはずなのに。
「あぁああ、もう……!」
テーブルに突っ伏しながら、思わず心の声が漏れた。
なにもかも上手くいかない自分が、本当に嫌になる。
「なんだ矢田。お前、ノンアルのカクテルで酔ったのか?」
「……はっ?」
頭上から聞こえた低い声に驚いて、顔を上げる。
すぐ隣には、さっきまで隣にいた森脇さんではなく、なぜか五十嵐先生の姿。
あれ? なんで?
もしかして……さっきの、聞かれてた?
「ノンアルで酔う奴なんて初めて聞いたぞ」
「い、いえっ! 酔ってませんので!!」
慌てて否定したけれど、五十嵐先生はニヤリと笑ってからグラスビールを口に入れた。
ついでに近くにあった焼き鳥を1本手にして、食べ始める。
なんだか、気まずい。
よりによって、1番聞かれたくない人に聞かれてしまった。