キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
そしてこの週明け、きっとこのことについてまだイジられるのに違いない。
「矢田も食べたら?」
「あ……そう、ですね」
気まずい空気のまま、私も焼き鳥に手を伸ばす。
濃厚なタレが絡められている柔らかい鶏もも肉。
普段あまり焼き鳥を口にすることがない私は、その美味しさに魅了された。
「美味しい……!」
「だろ? 俺、ここの焼き鳥好きなんだよ」
「五十嵐先生、行きつけのお店なんですね」
「まぁ……たまにしか来れないけどな」
そう言いながらもう1本焼き鳥を手に取って、あっという間に食べてしまった彼。
本当に、焼き鳥が好きみたいだ。
それにしても、五十嵐先生がこんな風に話してくれる人だったなんて思っていなかった。
普段は不愛想でちょっと怖いし。そのくせ、患者さんには優しいし。
お酒を飲んでいるせいかもしれない。
でも、五十嵐先生の意外な一面を見た気がして少しだけ頬が緩んだ。
「矢田。ちょっと抜けないか?」
「えっ……」
ドクン……と、嫌なフレーズに心臓が飛び出しそうになる。
もしかして、五十嵐先生もあの看護師と同じ……?
脳裏に1年前の出来事がはっきりと蘇り、嫌な汗が背中を伝っていくのを感じた。
い、嫌だ……。怖い。
相手は、看護師よりも肉体のいい医者だ。抵抗しても、当然勝てるわけがないだろう。
「矢田も食べたら?」
「あ……そう、ですね」
気まずい空気のまま、私も焼き鳥に手を伸ばす。
濃厚なタレが絡められている柔らかい鶏もも肉。
普段あまり焼き鳥を口にすることがない私は、その美味しさに魅了された。
「美味しい……!」
「だろ? 俺、ここの焼き鳥好きなんだよ」
「五十嵐先生、行きつけのお店なんですね」
「まぁ……たまにしか来れないけどな」
そう言いながらもう1本焼き鳥を手に取って、あっという間に食べてしまった彼。
本当に、焼き鳥が好きみたいだ。
それにしても、五十嵐先生がこんな風に話してくれる人だったなんて思っていなかった。
普段は不愛想でちょっと怖いし。そのくせ、患者さんには優しいし。
お酒を飲んでいるせいかもしれない。
でも、五十嵐先生の意外な一面を見た気がして少しだけ頬が緩んだ。
「矢田。ちょっと抜けないか?」
「えっ……」
ドクン……と、嫌なフレーズに心臓が飛び出しそうになる。
もしかして、五十嵐先生もあの看護師と同じ……?
脳裏に1年前の出来事がはっきりと蘇り、嫌な汗が背中を伝っていくのを感じた。
い、嫌だ……。怖い。
相手は、看護師よりも肉体のいい医者だ。抵抗しても、当然勝てるわけがないだろう。