キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
20分ほど車を走らせると、住宅街が見えてきた。
この住宅街の一角に、葵の実家がある。
もちろん現在も葵の姓は『五十嵐』だが、今葵が眠っているのは実家だ。
時間を見つけては葵のところへ向かい、彼女の家族と一緒に過ごすことも増えている。
「はい、到着。五十嵐先生、例の物忘れてませんよね?」
「あ、あぁ」
「今日は矢田ちゃんの大切な日なんですからね」
淡々とそう言って後部座席に回った森脇は、羽玖をチャイルドシートから降ろす。
俺も荷物をまとめると、車から降りた。
3人で門を通り抜け、玄関チャイムを鳴らす。
しばらく待っていると、部屋の奥から足音と共に声が聞こえた。
どうやら、お義母さんが出迎えてくれるようだ。
「みんな、いらっしゃい」
「こんにちは。お久しぶりです」
「おばちゃん、こんにちは!」
元気よくあいさつをした羽玖を、お義母さんが笑顔で対応している。
俺は定期的に訪れているが、彼女たちは半年ぶりくらいだ。
「どうぞ、入ってね」
「お邪魔します」
靴を脱いできれいに揃えてから、リビングへと進む。
ソファーではお義父さんが新聞を読んでいて、俺たちに気付くと笑顔でこちらにやって来てくれた。
この住宅街の一角に、葵の実家がある。
もちろん現在も葵の姓は『五十嵐』だが、今葵が眠っているのは実家だ。
時間を見つけては葵のところへ向かい、彼女の家族と一緒に過ごすことも増えている。
「はい、到着。五十嵐先生、例の物忘れてませんよね?」
「あ、あぁ」
「今日は矢田ちゃんの大切な日なんですからね」
淡々とそう言って後部座席に回った森脇は、羽玖をチャイルドシートから降ろす。
俺も荷物をまとめると、車から降りた。
3人で門を通り抜け、玄関チャイムを鳴らす。
しばらく待っていると、部屋の奥から足音と共に声が聞こえた。
どうやら、お義母さんが出迎えてくれるようだ。
「みんな、いらっしゃい」
「こんにちは。お久しぶりです」
「おばちゃん、こんにちは!」
元気よくあいさつをした羽玖を、お義母さんが笑顔で対応している。
俺は定期的に訪れているが、彼女たちは半年ぶりくらいだ。
「どうぞ、入ってね」
「お邪魔します」
靴を脱いできれいに揃えてから、リビングへと進む。
ソファーではお義父さんが新聞を読んでいて、俺たちに気付くと笑顔でこちらにやって来てくれた。