キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
きょろきょろと周りを見渡して森脇さんの姿を探すけれど、彼女は別のナースたちと盛り上がっている。
せっかく盛り上がっているところを、邪魔するわけにはいかないよね……。
「矢田、こっち」
「えっ!? ちょ……待って」
どうしようかと思っているうちに腕を引かれ、あっという間に店内の外に出されてしまった。
恐怖で身体がガタガタと震えているのもあって、上手く歩けない。
どうしよう……。私、このまま五十嵐先生に襲われてしまうの?
お酒の勢いでこんなこと……絶対に嫌だよ。
恐怖に怯えながらしばらく一緒に歩かされ、お店から少し離れた場所でやっと手が離れた。
「矢田。そろそろ帰る時間だろ」
「……はい?」
「みんないい感じに酔ってきてるし、これ以上居座ると危ない」
「えっ……」
驚いて、目を大きく見開いた。
まさか。そんな理由で私を外へ?
私が昨年の歓迎会で起きた出来事を、心配してくれていたの?
嘘……。信じられない。
「まだ早い時間だし、送らないよ。一緒に抜けたら怪しまれるだけだからな」
そう言って、五十嵐先生は再びお店へと戻って行く。
予想外の出来事になにも言うことができずに、慌てて五十嵐先生の背中に向かって頭を下げた。
なんとも言えない不器用な連れ出し方に、思わず「クスッ」と笑ってしまう。
せっかく盛り上がっているところを、邪魔するわけにはいかないよね……。
「矢田、こっち」
「えっ!? ちょ……待って」
どうしようかと思っているうちに腕を引かれ、あっという間に店内の外に出されてしまった。
恐怖で身体がガタガタと震えているのもあって、上手く歩けない。
どうしよう……。私、このまま五十嵐先生に襲われてしまうの?
お酒の勢いでこんなこと……絶対に嫌だよ。
恐怖に怯えながらしばらく一緒に歩かされ、お店から少し離れた場所でやっと手が離れた。
「矢田。そろそろ帰る時間だろ」
「……はい?」
「みんないい感じに酔ってきてるし、これ以上居座ると危ない」
「えっ……」
驚いて、目を大きく見開いた。
まさか。そんな理由で私を外へ?
私が昨年の歓迎会で起きた出来事を、心配してくれていたの?
嘘……。信じられない。
「まだ早い時間だし、送らないよ。一緒に抜けたら怪しまれるだけだからな」
そう言って、五十嵐先生は再びお店へと戻って行く。
予想外の出来事になにも言うことができずに、慌てて五十嵐先生の背中に向かって頭を下げた。
なんとも言えない不器用な連れ出し方に、思わず「クスッ」と笑ってしまう。