キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
病院前の桜並木は、満開。
入院中のリハビリ患者さんたちも車いすに乗りながら、桜の木を見上げて「おぉ、美しい」と声を上げている。
この『大音総合病院』の桜並木は、街でも有名。
その大きな総合病院で医師事務として勤務してからもう4年目を迎えた私は、外科病棟から桜並木を眺めていた。
というのも、つい先ほどのこと。
外来を終えた外科医の五十嵐先生から、お遣いを頼まれたところ。
入院中の患者さんの診断書が出来上がり、外科病棟である5階に届けて欲しいということだった。
「自分で行けばいいのに……」と思いつつも、それが私の仕事でもある。
いわば、医師の雑用係なのだ。
とりあえず、病棟に書類は預けた。
そしてふと窓の外に目をやると、桜並木が目に留まったのだ。
「きれい……」
思わずそんな独り言を漏らしてしまうくらい、大音総合病院の桜並木は美しい。
ここでもう4度目の春を迎え、桜並木なんて見慣れているはずなのにも関わらず、毎年美しく咲き誇る桜は私の心を癒してくれる。
私は、仕事の合間にこうして桜並木を眺める時間が好き。
仕事中だから長居はできないけれど、ここから外を眺めていると様々な人がいることがよくわかるから。
入院中のリハビリ患者さんたちも車いすに乗りながら、桜の木を見上げて「おぉ、美しい」と声を上げている。
この『大音総合病院』の桜並木は、街でも有名。
その大きな総合病院で医師事務として勤務してからもう4年目を迎えた私は、外科病棟から桜並木を眺めていた。
というのも、つい先ほどのこと。
外来を終えた外科医の五十嵐先生から、お遣いを頼まれたところ。
入院中の患者さんの診断書が出来上がり、外科病棟である5階に届けて欲しいということだった。
「自分で行けばいいのに……」と思いつつも、それが私の仕事でもある。
いわば、医師の雑用係なのだ。
とりあえず、病棟に書類は預けた。
そしてふと窓の外に目をやると、桜並木が目に留まったのだ。
「きれい……」
思わずそんな独り言を漏らしてしまうくらい、大音総合病院の桜並木は美しい。
ここでもう4度目の春を迎え、桜並木なんて見慣れているはずなのにも関わらず、毎年美しく咲き誇る桜は私の心を癒してくれる。
私は、仕事の合間にこうして桜並木を眺める時間が好き。
仕事中だから長居はできないけれど、ここから外を眺めていると様々な人がいることがよくわかるから。