キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
でも、それと同時に〝負けてられない〟という気持ちも湧いてきた。
それはきっと、日々病気と闘う患者さんたちを見ていたからかもしれない。
『だったら私も、頑張るんだ』って。
「辛いけど、頑張ります。まずは、2週間……」
「いい意気込みね。さぁ、着いた」
エレベーターの扉が開いて、その先に見えた5階病棟。
今朝、私のことを不振に思っていた医療クラークさんはもう帰宅していない。
いつも職場として見ていたこの場所。
今日からは、私も患者としてここにいることになるんだ。
そう考えると、なぜか胸がぎゅっと締め付けられるような思いがした。
「お疲れです。矢田さん、来ました」
森脇さんが、ナースステーションに声を掛けてくれる。
日勤帯のナースはほとんど帰宅していて、静かなナースステーション。
しばらくすると、夕方の巡回から戻って来たナースが私たちに気付いて近付いて来てくれた。
声を掛けてくれたナースは、あの外科部長、大貫先生の奥様だった。
そいうえば、ここで出会って結婚したって言ってたな。
「矢田さん! 大変なことになったのね……。私たちがサポートするから、なんでも言ってね」
「はい。ありがとうございます。お世話になります」
ペコリとお辞儀をすると、大貫さんは病室へと案内してくれた。
これから2週間、私が治療をする部屋だ。
それはきっと、日々病気と闘う患者さんたちを見ていたからかもしれない。
『だったら私も、頑張るんだ』って。
「辛いけど、頑張ります。まずは、2週間……」
「いい意気込みね。さぁ、着いた」
エレベーターの扉が開いて、その先に見えた5階病棟。
今朝、私のことを不振に思っていた医療クラークさんはもう帰宅していない。
いつも職場として見ていたこの場所。
今日からは、私も患者としてここにいることになるんだ。
そう考えると、なぜか胸がぎゅっと締め付けられるような思いがした。
「お疲れです。矢田さん、来ました」
森脇さんが、ナースステーションに声を掛けてくれる。
日勤帯のナースはほとんど帰宅していて、静かなナースステーション。
しばらくすると、夕方の巡回から戻って来たナースが私たちに気付いて近付いて来てくれた。
声を掛けてくれたナースは、あの外科部長、大貫先生の奥様だった。
そいうえば、ここで出会って結婚したって言ってたな。
「矢田さん! 大変なことになったのね……。私たちがサポートするから、なんでも言ってね」
「はい。ありがとうございます。お世話になります」
ペコリとお辞儀をすると、大貫さんは病室へと案内してくれた。
これから2週間、私が治療をする部屋だ。