キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
新婚旅行を含めた挙式をグアムで執り行ったらしく、国内では挙式披露宴をしていない美花。
友人や知人は招待されていないから、美花のウェディングドレスを見てみたかったのだ。
「えー。美花、すごい綺麗」
「ふふっ。ありがとうね」
少し頬を赤らめながら、照れ笑いしている美花がかわいい。
旦那さんは年上で理学療法士さんらしく、とても優しそう。
写真の中の美花は、これまでに見たことのないような弾けるような笑顔だ。
「いいなぁ。私、結婚できるのかな」
「なに弱気になってるの。結婚できるに決まってる。葵のウェディングドレス姿、見せてもらわないと困るんですけどぉ?」
美花は少しおどけたような表情で、俯いてアルバムに目を落としたままの私を覗き込む。
弱気……か。
そうだよね。まだ治療は始まったばかり。
序盤でこんなに弱気になっていたら、この先乗り越えられない。
「そうねぇ。じゃあ、結婚式は絶対来てよ?」
「当たり前。国内だろうと海外だろうと、葵のためなら絶対行くって」
「まずは、相手探しからだけど」
他愛もない話をしながら、顔を見合わせて笑った。
……あぁ、幸せ。
こんな風に笑ったの、どれくらいぶりかな。
ここ最近でがらりと環境が変わって髪も抜けたりで、心から笑うことを忘れていた。
友人や知人は招待されていないから、美花のウェディングドレスを見てみたかったのだ。
「えー。美花、すごい綺麗」
「ふふっ。ありがとうね」
少し頬を赤らめながら、照れ笑いしている美花がかわいい。
旦那さんは年上で理学療法士さんらしく、とても優しそう。
写真の中の美花は、これまでに見たことのないような弾けるような笑顔だ。
「いいなぁ。私、結婚できるのかな」
「なに弱気になってるの。結婚できるに決まってる。葵のウェディングドレス姿、見せてもらわないと困るんですけどぉ?」
美花は少しおどけたような表情で、俯いてアルバムに目を落としたままの私を覗き込む。
弱気……か。
そうだよね。まだ治療は始まったばかり。
序盤でこんなに弱気になっていたら、この先乗り越えられない。
「そうねぇ。じゃあ、結婚式は絶対来てよ?」
「当たり前。国内だろうと海外だろうと、葵のためなら絶対行くって」
「まずは、相手探しからだけど」
他愛もない話をしながら、顔を見合わせて笑った。
……あぁ、幸せ。
こんな風に笑ったの、どれくらいぶりかな。
ここ最近でがらりと環境が変わって髪も抜けたりで、心から笑うことを忘れていた。