キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
それは、私の思い込みだったんだ……。
「あ、あの……もう、大丈夫ですよ?」
いつまでも私を抱きしめたままの五十嵐先生に、声を掛ける。
自分から離れようと身体に力を入れると、やっとの思いで身体を離してくれた彼。
離れた五十嵐先生の顔を見ると、とても真剣な眼差しを私に向けていた。
そして、とんでもないことを口にした。
「矢田の治療、俺も一緒に乗り越えさせて欲しい」
「……え?」
言葉の意味を理解するのに、時間がかかった。
一緒に乗り越える?
それは一体、どういう意味なの?
「仕事も治療も頑張る矢田が、好きだ」
面と向かってそう言われ、体温が一気に上昇するのがわかった。
突然の思考に頭がついていかない。
もしかして今、告白された?
「え……あの、それって?」
「……何度も言わすなよ」
頭の後ろをガシガシと搔きながら、五十嵐先生は恥ずかしそうにしている。
それでも、もう一度私のことを抱きしめると「矢田が好きだよ」と言ってくれた。
「だから、辛いことも一緒に乗り越えたい。ダメか?」
「え……ダメっていうか」
今は、戸惑いの方が大きい。
だって……今日まで1度も、五十嵐先生のことを恋愛対象として見たことがなかったから。
「あ、あの……もう、大丈夫ですよ?」
いつまでも私を抱きしめたままの五十嵐先生に、声を掛ける。
自分から離れようと身体に力を入れると、やっとの思いで身体を離してくれた彼。
離れた五十嵐先生の顔を見ると、とても真剣な眼差しを私に向けていた。
そして、とんでもないことを口にした。
「矢田の治療、俺も一緒に乗り越えさせて欲しい」
「……え?」
言葉の意味を理解するのに、時間がかかった。
一緒に乗り越える?
それは一体、どういう意味なの?
「仕事も治療も頑張る矢田が、好きだ」
面と向かってそう言われ、体温が一気に上昇するのがわかった。
突然の思考に頭がついていかない。
もしかして今、告白された?
「え……あの、それって?」
「……何度も言わすなよ」
頭の後ろをガシガシと搔きながら、五十嵐先生は恥ずかしそうにしている。
それでも、もう一度私のことを抱きしめると「矢田が好きだよ」と言ってくれた。
「だから、辛いことも一緒に乗り越えたい。ダメか?」
「え……ダメっていうか」
今は、戸惑いの方が大きい。
だって……今日まで1度も、五十嵐先生のことを恋愛対象として見たことがなかったから。