キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
「嘘じゃないって」と、恥ずかしそうにそう言った五十嵐先生。
まさか、そんな理由があったとは。
てっきり以前のことがあったから、できるだけ早く帰らせてくれたのだと思っていた。
もちろんその理由もあると思う。
でも、それが私を好きだからだったとは……。
「これ、一目惚れかも」
「えー。でも、全然そんな風に見えませんでしたよ? ずっと不愛想でしたから」
「あぁ……それは悪かった」
目を泳がせながら謝る彼がおかしくて、少し笑った。
そっか。自覚はしていたんだ。
「今のこの治療が終ったら、まずは俺と出掛けない? 返事は、それからでいい」
「……わかりました」
五十嵐先生の提案に、小さくコクリと頷いた。
私がすぐに返事ができないことをわかって、そう言ってくれたのだろう。
そういうところも、彼の優しさなのかな。
「ありがとうな」
そう言いながら五十嵐先生は私の頭をポンポンとすると、病室から出て行ってしまった。
……この状況で、まさか告白されるなんて思ってなかった。
しかも、相手は五十嵐先生。
予想外のことが起きすぎて、さっきまでのイライラはもうどこかへ吹っ飛んでいる。
「変な人だな……」
静かになった病室で、1人呟く。
やっぱり、私から見た五十嵐先生はまだまだ不思議な人だ。
まさか、そんな理由があったとは。
てっきり以前のことがあったから、できるだけ早く帰らせてくれたのだと思っていた。
もちろんその理由もあると思う。
でも、それが私を好きだからだったとは……。
「これ、一目惚れかも」
「えー。でも、全然そんな風に見えませんでしたよ? ずっと不愛想でしたから」
「あぁ……それは悪かった」
目を泳がせながら謝る彼がおかしくて、少し笑った。
そっか。自覚はしていたんだ。
「今のこの治療が終ったら、まずは俺と出掛けない? 返事は、それからでいい」
「……わかりました」
五十嵐先生の提案に、小さくコクリと頷いた。
私がすぐに返事ができないことをわかって、そう言ってくれたのだろう。
そういうところも、彼の優しさなのかな。
「ありがとうな」
そう言いながら五十嵐先生は私の頭をポンポンとすると、病室から出て行ってしまった。
……この状況で、まさか告白されるなんて思ってなかった。
しかも、相手は五十嵐先生。
予想外のことが起きすぎて、さっきまでのイライラはもうどこかへ吹っ飛んでいる。
「変な人だな……」
静かになった病室で、1人呟く。
やっぱり、私から見た五十嵐先生はまだまだ不思議な人だ。