キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
久しぶりの家族と過ごす時間は、今の私にとってとても心地よく思える。
病気のことを知ってから、慣れない入院生活。失った髪の毛。
すっかり心は疲弊してしまっているはずなのに、家族と過ごす時間はやっぱり心が安らぐ。
「そういえば葵、さっきなにか言おうとしてた?」
「はっ……まぁ、うん。今週の土曜日のことでちょっと……」
そうだ。そういえば、その話はまだ終わっていなかったっけ。
話そうと思ったところ、姉が帰ってきて中断されたんだ。
別に隠すつもりもないし全部話す予定だったからいいけど、まさか姉にも聞かれることになるとは。
「土曜日? まさかデート?」
「ちょっ……お姉ちゃん!」
頭の先からつま先まで、身体が熱くなっていくのがわかった。
まだデートの〝デ〟の字も口にしていないのに、なにを話そうとしているのかわっかた姉は鋭い。
「葵、まさか……?」
「え……うん。まぁ、その五十嵐先生がね……」
事情を知らない姉のために、1番初めから経緯を話すことになり。
そして、土曜日のことを話した。
両親には私の意思を伝えてあるからそんなに驚いていない様子だったけれど、姉は空いた口が塞がっていない。
普段真面目な姉が拍子抜けしていて、なんだか少し笑ってしまった。
病気のことを知ってから、慣れない入院生活。失った髪の毛。
すっかり心は疲弊してしまっているはずなのに、家族と過ごす時間はやっぱり心が安らぐ。
「そういえば葵、さっきなにか言おうとしてた?」
「はっ……まぁ、うん。今週の土曜日のことでちょっと……」
そうだ。そういえば、その話はまだ終わっていなかったっけ。
話そうと思ったところ、姉が帰ってきて中断されたんだ。
別に隠すつもりもないし全部話す予定だったからいいけど、まさか姉にも聞かれることになるとは。
「土曜日? まさかデート?」
「ちょっ……お姉ちゃん!」
頭の先からつま先まで、身体が熱くなっていくのがわかった。
まだデートの〝デ〟の字も口にしていないのに、なにを話そうとしているのかわっかた姉は鋭い。
「葵、まさか……?」
「え……うん。まぁ、その五十嵐先生がね……」
事情を知らない姉のために、1番初めから経緯を話すことになり。
そして、土曜日のことを話した。
両親には私の意思を伝えてあるからそんなに驚いていない様子だったけれど、姉は空いた口が塞がっていない。
普段真面目な姉が拍子抜けしていて、なんだか少し笑ってしまった。