キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
確かに付き合っているのだから名前で呼び合っていてもおかしいわけではない。
でも……もし院内で「匠真」なんて呼んでしまおうものなら。
五十嵐先生を狙っているナースに、なに言われるやら。
想像しただけで、身震いしてしまう程だ。
「さて、着いたぞ」
よからぬことを想像しているうちに、目的に到着したよう。
周りを見渡すと『和食レストラン 彩』と、書かれている入り口の暖簾が目に留まった。
ここは、初めて訪れるお店だ。
パーキングエリアに車を停めて、先に運転席を降りた五十嵐先生。すぐに助手席側に回るとドアを開け、手を差し出してくれた。
「おいで?」
「……はい。ありがとうございます」
ドキドキしながら五十嵐先生の手を取ると、一緒に店内へと向かって歩く。
五十嵐先生の彼女になってから、彼の意外な一面ばかりが見つかる。
ストレートに告白してくれたり、こんな風に手を繋いでくれたり。
誰も知らない彼の姿を、私だけが知っている。
少しずつ彼のいいところが知れて、それが嬉しかった。
そんなことを考えながら、暖簾をくぐって店内へと入る。
純和風な店内で、とても落ち着く。
「いらっしゃいませ。2名様ですね」
私たちに気付いた店員さんが、声を掛けてくれた。
メニュー表を持って席へと案内してくれ、五十嵐先生と向かい合うようにして腰かける。
でも……もし院内で「匠真」なんて呼んでしまおうものなら。
五十嵐先生を狙っているナースに、なに言われるやら。
想像しただけで、身震いしてしまう程だ。
「さて、着いたぞ」
よからぬことを想像しているうちに、目的に到着したよう。
周りを見渡すと『和食レストラン 彩』と、書かれている入り口の暖簾が目に留まった。
ここは、初めて訪れるお店だ。
パーキングエリアに車を停めて、先に運転席を降りた五十嵐先生。すぐに助手席側に回るとドアを開け、手を差し出してくれた。
「おいで?」
「……はい。ありがとうございます」
ドキドキしながら五十嵐先生の手を取ると、一緒に店内へと向かって歩く。
五十嵐先生の彼女になってから、彼の意外な一面ばかりが見つかる。
ストレートに告白してくれたり、こんな風に手を繋いでくれたり。
誰も知らない彼の姿を、私だけが知っている。
少しずつ彼のいいところが知れて、それが嬉しかった。
そんなことを考えながら、暖簾をくぐって店内へと入る。
純和風な店内で、とても落ち着く。
「いらっしゃいませ。2名様ですね」
私たちに気付いた店員さんが、声を掛けてくれた。
メニュー表を持って席へと案内してくれ、五十嵐先生と向かい合うようにして腰かける。