キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】
どうにもこうにも落ち着かず控室をウロウロしていると〝コンコン〟とノックの音が聞こえた。
「お待たせいたしました。花嫁様のご支度が整いました」
入ってきたのは、姉の着付け担当の方。
黒のスーツをしっかりと着こなしている彼女は、私と母を姉の支度室へと案内してくれた。
ドキドキしながら、ドアを開けて中に入る。
「……お姉ちゃん」
「葵! お待たせ」
美しいマーメイドラインのウェディングドレスを着て、ドレッサーの前に座っている姉。
体型がスリムな姉に、とても似合っている純白のドレス。
長い髪はドレスに合わせたヘアスタイルになっていて、すっきり綺麗にまとめてあった。
まるで、姉が姉でないような。そんな不思議な気分だ。
「お姉ちゃん、とってもきれいだよ……」
「葵、ありがとう。今日の葵も、一段とかわいい」
「えぇ……そうかな?」
ウェディングドレスを着ている姉には負けるけど。
なんだか照れくさい。
「成海……本当、今までで1番きれいよ。大きくなったのね……」
「あ母さん、ありがとう」
横で見ていた母は、声を震わせながら姉の髪にそっと触れている。
あぁ……お姉ちゃん、本当に結婚しちゃうんだ。
今日までなんとなく実感が湧かないでいたけれど、母と姉のこうした会話を聞いていると寂しくなってくる。
「お待たせいたしました。花嫁様のご支度が整いました」
入ってきたのは、姉の着付け担当の方。
黒のスーツをしっかりと着こなしている彼女は、私と母を姉の支度室へと案内してくれた。
ドキドキしながら、ドアを開けて中に入る。
「……お姉ちゃん」
「葵! お待たせ」
美しいマーメイドラインのウェディングドレスを着て、ドレッサーの前に座っている姉。
体型がスリムな姉に、とても似合っている純白のドレス。
長い髪はドレスに合わせたヘアスタイルになっていて、すっきり綺麗にまとめてあった。
まるで、姉が姉でないような。そんな不思議な気分だ。
「お姉ちゃん、とってもきれいだよ……」
「葵、ありがとう。今日の葵も、一段とかわいい」
「えぇ……そうかな?」
ウェディングドレスを着ている姉には負けるけど。
なんだか照れくさい。
「成海……本当、今までで1番きれいよ。大きくなったのね……」
「あ母さん、ありがとう」
横で見ていた母は、声を震わせながら姉の髪にそっと触れている。
あぁ……お姉ちゃん、本当に結婚しちゃうんだ。
今日までなんとなく実感が湧かないでいたけれど、母と姉のこうした会話を聞いていると寂しくなってくる。