息子に・・・
たーくん
私は45歳の主婦。
旦那と息子の「ゆういち」と3人暮らし。
旦那とは恋愛結婚したものの、その恋は長くは続かなかった。
いわゆる倦怠期。
でも、家庭としては、平々凡々な、仲睦まじい普通のものです。
ゆういちは家の手伝いもしてくれる、優しい息子で、
私とも仲が非常に良く、「たーくん」「ママ」と呼び合っている。
そんなたーくんも、今年で社会人になった。
こんなことを言うとバカ親みたいだが、たーくんは色男で、昔からママ友さんには「かわいい」とモテモテだった。
そんな時からだ、私がたーくんを男として意識し出したのは。
最初は「実の息子にそんな感情あり得ない」と、自分を押し殺していたが、
最近ではもう感情が抑えきれないほどに溢れてしまっている。
自分でもはっきりとわかるくらいに、たーくんの前では乙女の顔をしている。
「ママ、ただいま!」
「おかえり、たーくん!ご飯できてるよ!」
「えー、せっかくママのお手伝いしたかったのにー!」
こんなことを毎日言われるものだから、もう内心メロメロ。
「たーくんは彼女とかいないの?」
自分の発言が心にズキズキと突き刺さってしまう。
「いないよ。毎日かわいいママ見てるのが、僕の幸せなんだもん。」
ずるい・・・たらしなんだから・・・。
かわいいのはどっちよ!
でも、今日は一歩先へ繰り出してみた。
「ねえ、たーくん。彼女作って幸せになってよ。」
「いーやーだ。ママと一緒にいるのが幸せって、言ってるでしょ!」
「う、うん・・・・・・」
何も言えない・・・。
これ以上一緒にいると、抑えきれなくなるだなんて、言えるわけがない。
「ママ?・・・何かあった?」
「なんでもないの・・・。」
素っ気なく返した私に、たーくんはムッとする。
「なんだよ、それ。僕たち親子だからなんでも言い合うって言ってたじゃん!」
「なんでもないってば・・・」
息子に嘘をついてしまった・・・。
罪悪感で苛まれる暇もなく、たーくんは立ち上がった。
「風呂入ってくる!」
やだ・・・ごめん、たーくん・・・行かないで・・・。
「たーくん・・・」
「なに?」
「話しても引かない・・・?」
「うん。約束する。」
すぐ優しい目で話しかけるんだから・・・。
「私、たーくんに恋してるの・・・。」
旦那と息子の「ゆういち」と3人暮らし。
旦那とは恋愛結婚したものの、その恋は長くは続かなかった。
いわゆる倦怠期。
でも、家庭としては、平々凡々な、仲睦まじい普通のものです。
ゆういちは家の手伝いもしてくれる、優しい息子で、
私とも仲が非常に良く、「たーくん」「ママ」と呼び合っている。
そんなたーくんも、今年で社会人になった。
こんなことを言うとバカ親みたいだが、たーくんは色男で、昔からママ友さんには「かわいい」とモテモテだった。
そんな時からだ、私がたーくんを男として意識し出したのは。
最初は「実の息子にそんな感情あり得ない」と、自分を押し殺していたが、
最近ではもう感情が抑えきれないほどに溢れてしまっている。
自分でもはっきりとわかるくらいに、たーくんの前では乙女の顔をしている。
「ママ、ただいま!」
「おかえり、たーくん!ご飯できてるよ!」
「えー、せっかくママのお手伝いしたかったのにー!」
こんなことを毎日言われるものだから、もう内心メロメロ。
「たーくんは彼女とかいないの?」
自分の発言が心にズキズキと突き刺さってしまう。
「いないよ。毎日かわいいママ見てるのが、僕の幸せなんだもん。」
ずるい・・・たらしなんだから・・・。
かわいいのはどっちよ!
でも、今日は一歩先へ繰り出してみた。
「ねえ、たーくん。彼女作って幸せになってよ。」
「いーやーだ。ママと一緒にいるのが幸せって、言ってるでしょ!」
「う、うん・・・・・・」
何も言えない・・・。
これ以上一緒にいると、抑えきれなくなるだなんて、言えるわけがない。
「ママ?・・・何かあった?」
「なんでもないの・・・。」
素っ気なく返した私に、たーくんはムッとする。
「なんだよ、それ。僕たち親子だからなんでも言い合うって言ってたじゃん!」
「なんでもないってば・・・」
息子に嘘をついてしまった・・・。
罪悪感で苛まれる暇もなく、たーくんは立ち上がった。
「風呂入ってくる!」
やだ・・・ごめん、たーくん・・・行かないで・・・。
「たーくん・・・」
「なに?」
「話しても引かない・・・?」
「うん。約束する。」
すぐ優しい目で話しかけるんだから・・・。
「私、たーくんに恋してるの・・・。」
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