愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
熱のこもった瞳がこちらを見下ろしていて、胸が激しく高鳴る。

「その代わり、俺が真誉を幸せにする。兄の友人としてじゃなく、男として」

近づいてくる真摯な眼差しに、同意するように目を閉じた。

唇に柔らかな感触が触れて、今度こそ心が舞い上がる。

愛していたのは私だけじゃなかった。彼も私を女性として好きでいてくれたんだ。

ちゅっと甘い音を響かせ唇が離れる。

ゆっくりと目を開けると、少し照れたような顔が私を見つめていた。でもその瞳はすごく誠実だ。

「真誉。これからも俺のそばにいてくれるか?」

「もちろん。ずっとそばにいさせて」

ベッドに横たわる私を、彼がそっと抱きしめてくれる。

大きな体に手を回して、その感触を確かめた。



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