愛しのプラトニック・オレンジ～エリート消防官の彼と溺甘同居中～

恥ずかしくて目は合わせられないけれど、彼が笑ったのを吐息で感じた。

「じゃあ、遠慮なく。いただきます」

そう言って、私の寝間着の前を開いていく。胸もともすべて、時間をかけて丁寧にゆっくりと。

料理を食べてもらえるのは嬉しいけれど、私まで食べられちゃうなんて……。

レースの下着一枚になった私の胸をじっくりと眺め、ちらりと赤い舌を覗かせ半開きになった唇を近づける。

まるで食べられるのを待っているかのようで、心臓が爆発しそうだ。

「ほ、ほんとに食べちゃわないでね……！」

思わず悲鳴をあげると、彼が声を出して「ははっ」と笑った。

「食べないよ。でも、じっくり味わわせてもらう」

そう宣言して、下着のカップの上部から露出した白い肌に顔を埋めた。

彼の唇が吸いつく。ちくりと痛みが走って、赤い痕が残った。

「や……北斗さ……」

再び彼を呼ぶ声に吐息が混じり込む。しっとりと濡れたような、甘ったるい響きだ。

「ん。またその声」

彼が楽しそうに、胸の上で囁く。

「もっと聞かせてくれ」

そう言って肩のストラップを外す。背中に手を潜り込ませて、ホックを解いた。

「あ……待って……」