愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
そこには管理栄養士監修の文字。私の写真と紹介文まで乗っている。
「カフェ・グリグリのカリスマ管理栄養士爆誕! 真誉の名前をばっちり使わせてもらったわ。あ、今度雑誌に『美人管理栄養士』として載るらしいからチェックしてあげてね」
北斗さんは珍しく驚いた顔でメニューを見つめている。五十嵐さんがははっと笑った。
「恋人としてはちょっぴり複雑ですよね。真誉さんのファンがたくさんできちゃったらどうします?」
「勘弁してくれ……」
北斗さんが沈痛な面持ちで額に手をあてる。優多さんが「大丈夫よ~」とけらけら笑った。
「どんなにたくさん男が寄ってきても、真誉は絶対に浮気なんてしないから。出会ってもうすぐ八年になるけど、ずっと北斗さん一筋よ?」
突然恥ずかしいことを暴露され「優多さん……!」と悲鳴をあげる。
「あんなに健気な片想い見せつけられたら、横から手を出そうなんて気にもならないわよ。あーあ、私も北斗さん、好みだったんだけどなあ」
肘をついて頬を膨らませる優多さん。北斗さんは苦笑しながら「ありがとう」と何気なくスルー。
「カフェ・グリグリのカリスマ管理栄養士爆誕! 真誉の名前をばっちり使わせてもらったわ。あ、今度雑誌に『美人管理栄養士』として載るらしいからチェックしてあげてね」
北斗さんは珍しく驚いた顔でメニューを見つめている。五十嵐さんがははっと笑った。
「恋人としてはちょっぴり複雑ですよね。真誉さんのファンがたくさんできちゃったらどうします?」
「勘弁してくれ……」
北斗さんが沈痛な面持ちで額に手をあてる。優多さんが「大丈夫よ~」とけらけら笑った。
「どんなにたくさん男が寄ってきても、真誉は絶対に浮気なんてしないから。出会ってもうすぐ八年になるけど、ずっと北斗さん一筋よ?」
突然恥ずかしいことを暴露され「優多さん……!」と悲鳴をあげる。
「あんなに健気な片想い見せつけられたら、横から手を出そうなんて気にもならないわよ。あーあ、私も北斗さん、好みだったんだけどなあ」
肘をついて頬を膨らませる優多さん。北斗さんは苦笑しながら「ありがとう」と何気なくスルー。