愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
ぽろりと漏れたひと言に、私と北斗さんは顔を見合わせる。
「いや、俺たちは別に付き合ってはいない」
「え、嘘でしょう?」
よほど驚いたのか、五十嵐さんのフォークを持つ手が止まる。
「隊長、よく真誉さんのこと自慢してるじゃないですか。きっと署の職員全員、恋人だと思ってますよ? 吉柳隊長は料理上手な彼女とラブラブで、付け入る隙もないって」
思わずカァッと赤面した。私の自慢って、北斗さんは署のみなさんにいったいどんな説明をしているの?
普段はポーカーフェイスの北斗さんもさすがにまいったのか、手を口もとに当てて項垂れている。
あ、耳が真っ赤だ。ちょっとかわいい。
「まあ、好きに解釈してくれ。一応、こいつの名誉のために言っておくと、恋愛関係にはない」
隣でこくこく頷くと、五十嵐さんが怪訝な目でこちらを覗き込んできた。
「ってことは、今、真誉さんはフリーですか? もしかして立候補したら――」
「ダメだ。お前にはやらない」
あまりにも超スピードで一蹴され、五十嵐さんはがくんとズッコケる仕草をする。
「隊長、急にお父さんみたいに……!」
「いや、俺たちは別に付き合ってはいない」
「え、嘘でしょう?」
よほど驚いたのか、五十嵐さんのフォークを持つ手が止まる。
「隊長、よく真誉さんのこと自慢してるじゃないですか。きっと署の職員全員、恋人だと思ってますよ? 吉柳隊長は料理上手な彼女とラブラブで、付け入る隙もないって」
思わずカァッと赤面した。私の自慢って、北斗さんは署のみなさんにいったいどんな説明をしているの?
普段はポーカーフェイスの北斗さんもさすがにまいったのか、手を口もとに当てて項垂れている。
あ、耳が真っ赤だ。ちょっとかわいい。
「まあ、好きに解釈してくれ。一応、こいつの名誉のために言っておくと、恋愛関係にはない」
隣でこくこく頷くと、五十嵐さんが怪訝な目でこちらを覗き込んできた。
「ってことは、今、真誉さんはフリーですか? もしかして立候補したら――」
「ダメだ。お前にはやらない」
あまりにも超スピードで一蹴され、五十嵐さんはがくんとズッコケる仕草をする。
「隊長、急にお父さんみたいに……!」