愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
「俺は真誉を任されているからな。悪い虫は容赦なく追い払うぞ」
「悪い虫って! 俺、そんなにダメですか!? 一応消防学校時代は期待の新人とか呼ばれて、レスキュー選抜試験でもかなりの好成績だったんですけど!」
「そもそも、消防官相手に嫁にやるつもりはない。こいつには安全で安定した職業の男と一緒になってもらいたいからな」
ドキリとして俯く。私が消防官という職業に抵抗を持っていると、彼が一番よく知っているのだ。
「まあ、確かに危険な仕事ではありますけどね。でも、それを隊長が言うのは反則じゃありませんか? 機動部隊からもお声がかかってるんですよね?」
耳慣れない単語に私はきょとんと目を瞬く。
「機動部隊……?」
「ああ、ハイパーレスキューってご存じないですか? 大規模災害や高度な救出活動を専門とした部隊で、レスキュー隊の中でも選りすぐりの精鋭が集まるんです」
それって、今のレスキュー隊の仕事よりもさらに危険で難しいお仕事ってこと?
北斗さんは呆れたように腕を組み、五十嵐さんを見下ろした。
「そんな情報、どこで耳にしたんだ?」
「悪い虫って! 俺、そんなにダメですか!? 一応消防学校時代は期待の新人とか呼ばれて、レスキュー選抜試験でもかなりの好成績だったんですけど!」
「そもそも、消防官相手に嫁にやるつもりはない。こいつには安全で安定した職業の男と一緒になってもらいたいからな」
ドキリとして俯く。私が消防官という職業に抵抗を持っていると、彼が一番よく知っているのだ。
「まあ、確かに危険な仕事ではありますけどね。でも、それを隊長が言うのは反則じゃありませんか? 機動部隊からもお声がかかってるんですよね?」
耳慣れない単語に私はきょとんと目を瞬く。
「機動部隊……?」
「ああ、ハイパーレスキューってご存じないですか? 大規模災害や高度な救出活動を専門とした部隊で、レスキュー隊の中でも選りすぐりの精鋭が集まるんです」
それって、今のレスキュー隊の仕事よりもさらに危険で難しいお仕事ってこと?
北斗さんは呆れたように腕を組み、五十嵐さんを見下ろした。
「そんな情報、どこで耳にしたんだ?」