敏腕社長は雇われ妻を愛しすぎている~契約結婚なのに心ごと奪われました~
ベビーカーにつるされているおもちゃにみことちゃんが手を伸ばし、鈴のような音が鳴る。笑顔で「あー」「うー」とおしゃべりしながら触っている姿はとても可愛い。
「未希ちゃんがくれたおもちゃ。すごく気に入ってこうしてよく遊んでるの」
「そうなんですか? 嬉しいです」
契約最後の日、早川さんからねぎらいの言葉と共に入浴剤とクッキーの詰め合わせギフトをプレゼントされ、伯母に確認をしてありがたく受け取ったのだ。
そのままなのもなんなので、後日私からシャッツィのベビーカーなどにつりさげて遊ぶおもちゃを彼女に贈った。
「これ、シャッツィのよね? 今日は、ここでシャッツィのおもちゃが楽しめるエリアが期間限定でやっているって聞いて遊びに来たの」
「そうだったんですか」
まさかのここで出会った理由に驚く。早川さんに私がシャッツィで働いていることも話していないし、ましてや結婚相手としてそばにいる隼人さんがシャッツィの社長だとも思っていないだろう。
「いいものを教えてくれてありがとう。それから改めて結婚おめでとう。未希ちゃんは絶対に素敵な奥さんになるし、お母さんになると思っていたから……幸せにね」
「ありがとうございます」
早川さんは笑顔で手を振り、去って行く。そのうしろ姿をしばらく眺めていた。ややあって隣に立つ隼人さんに声をかける。
「すみません、隼人さん。足を止めさせてしまって」
「いいや。未希の人柄や有能ぶりが伝わってきたよ」
お世辞だと思い軽く受け止めていると、不意に隼人さんの顔が曇った。
「未希ちゃんがくれたおもちゃ。すごく気に入ってこうしてよく遊んでるの」
「そうなんですか? 嬉しいです」
契約最後の日、早川さんからねぎらいの言葉と共に入浴剤とクッキーの詰め合わせギフトをプレゼントされ、伯母に確認をしてありがたく受け取ったのだ。
そのままなのもなんなので、後日私からシャッツィのベビーカーなどにつりさげて遊ぶおもちゃを彼女に贈った。
「これ、シャッツィのよね? 今日は、ここでシャッツィのおもちゃが楽しめるエリアが期間限定でやっているって聞いて遊びに来たの」
「そうだったんですか」
まさかのここで出会った理由に驚く。早川さんに私がシャッツィで働いていることも話していないし、ましてや結婚相手としてそばにいる隼人さんがシャッツィの社長だとも思っていないだろう。
「いいものを教えてくれてありがとう。それから改めて結婚おめでとう。未希ちゃんは絶対に素敵な奥さんになるし、お母さんになると思っていたから……幸せにね」
「ありがとうございます」
早川さんは笑顔で手を振り、去って行く。そのうしろ姿をしばらく眺めていた。ややあって隣に立つ隼人さんに声をかける。
「すみません、隼人さん。足を止めさせてしまって」
「いいや。未希の人柄や有能ぶりが伝わってきたよ」
お世辞だと思い軽く受け止めていると、不意に隼人さんの顔が曇った。