千歳の時を越えたハル様へ、今日もあなたを愛しています。
女なら誰でもいいわけではない。
どうでもいい女と触れ合ったところで、身体に対する効果は薄いのだと。
相手に抱く気持ちが大きければ大きいほど、強ければ強いほど、男性ホルモンが刺激され、細胞に伝わってゆく。
────これが今回の診断結果。
まだまだ彼のことを調べたいと、解析は終わっていないと、今日のツクモさんはハル様の血液を摂取した。
「ツクモさん、先ほど言っていたことを行えば……俺は本当にもとの身体に戻れるのですか」
「完全に、とは保証しかねる。が、周りに溶け込める程度には戻るのではないか」
今は少し浮きすぎている。
大食いすぎて、力がありすぎて、足が速すぎて。
でも私は、正直。
そんなあなたも、いいのだと思う。
「まさかあんなにも単純なものだとは思わなかったよ」
それから並んで歩く帰り路にて、ハル様は気の抜けた息を吐いた。