[短編]こんなあたしでもいいですか

六、わかってくれた

 
 「川上、もしかして結実に告白した?」

 この声、陸だ。
 
 なぜか校舎の裏で川上くんと二人でいる。

 「そうだが、何だ?」

 「やめときなって。あんなやつ、ずっと遊んでるだけなんだから」

 ズキッ。

 ……そう、だよね……

 そう言われて、当然だ。
 陸も、あたしなんかの遊び、つまんなかったはず。

 そう、わかってるのに……

 胸が、痛い……っ
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