相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
「━━━━まぁでも、奏弟はお前にベタ惚れだから心配することなくね?」
「え?」
「は?
15年だぞ!?
15年、奏弟はお前を一途に想い続けてた。
そんな奴が、お前以外の人間に情が移るわけがない」
「そうだよね……!」
「例え、奏弟が客に“好き”と言ったとしても……
それは“あくまでも”営業トーク。
情は一切ない。
だから安心しろよ!」
「うん、そうだね!
ありがと!
ラブは、いつもそうやって私を安心させてくれるね!
さすが、ヒサの親友!!」
「………」
「ん?ラブ?」
「お前って、ほんと鈍感だよな……」
「え?鈍感?」
「んにゃ、何もねぇよ……」
「……??」
ランチ後、愛田が役所前まで一緒に来てそこで別れる。
「じゃあな!」
「うん、気を付けてね!
ラブもカッコいいんだから、逆ナンには気を付けないと!
変なおじさんやおばさんに連れ去られるかも?」
「フフ…なんだ、それ(笑)」
「友達として、心配してるんだよ?」
「友達か……」
「ん?ラブ?」
「ん?
はいはい(笑)
気を付けますよ!」
「よし!
カナのこと、よろしくね!」
「ん」
頷き、後ろ手に去っていった。
少し歩いて振り向く、愛田。
嶺音が、中に入るのを見つめていた。
「…………んと、鈍感女が!
気づけよ、バカ!!
奏弟が“なんで”俺と二人で会わせようとしないか全然わかってねぇし!!」
独り言を言い、LOVE vacationへ向かい歩き出した。
LOVE vacationの従業員専用出入口を入ると、ちょうど奏弟も出勤してきたところだった。
「あ、お疲れです」
「お疲れ!」
奏弟の整った顔。
「ん?何すか?」
「お前、ほんとイケメンだなぁー」
「は?アイさん、キモいっす…」
「お前のこの容姿に、儲からせてもらってるからな!」
「は?容姿だけじゃないっしょ」
「まっ、そうだな(笑)」
他の13時入りの従業員も挨拶してくる。
「アイさん、お疲れでーす!」
「お疲れ様です!」
挨拶をし、ホールに出る。
満席のホール内。
9割女性客で、カヲル達従業員に惚れぼれとしている。
そこに、奏弟達が入ってくる。
No.1の奏弟とNo.2のカヲルが揃うと、ホール内は更に華やかになる。
そんな光景を見ていて、愛田は思う。
確かに、ヤキモチ妬くよな━━━━と。
奏弟達の甘くて、優しい表情。
客達も、これが仕事上のことだとわかっていても、心は奪われてしまうだろう。
すると、胸ポケットに入れていたスマホのバイブが震えた。
裏に移動し、電話に出る。
「ん?嶺音?
━━━━━━━もしもし?どうした?
え?カード?
あー、社員証か。
は?俺が?
持ってるわけ…………あ!そっか!
…………あぁ、あぁ、わかった。持ってくよ!」
「え?」
「は?
15年だぞ!?
15年、奏弟はお前を一途に想い続けてた。
そんな奴が、お前以外の人間に情が移るわけがない」
「そうだよね……!」
「例え、奏弟が客に“好き”と言ったとしても……
それは“あくまでも”営業トーク。
情は一切ない。
だから安心しろよ!」
「うん、そうだね!
ありがと!
ラブは、いつもそうやって私を安心させてくれるね!
さすが、ヒサの親友!!」
「………」
「ん?ラブ?」
「お前って、ほんと鈍感だよな……」
「え?鈍感?」
「んにゃ、何もねぇよ……」
「……??」
ランチ後、愛田が役所前まで一緒に来てそこで別れる。
「じゃあな!」
「うん、気を付けてね!
ラブもカッコいいんだから、逆ナンには気を付けないと!
変なおじさんやおばさんに連れ去られるかも?」
「フフ…なんだ、それ(笑)」
「友達として、心配してるんだよ?」
「友達か……」
「ん?ラブ?」
「ん?
はいはい(笑)
気を付けますよ!」
「よし!
カナのこと、よろしくね!」
「ん」
頷き、後ろ手に去っていった。
少し歩いて振り向く、愛田。
嶺音が、中に入るのを見つめていた。
「…………んと、鈍感女が!
気づけよ、バカ!!
奏弟が“なんで”俺と二人で会わせようとしないか全然わかってねぇし!!」
独り言を言い、LOVE vacationへ向かい歩き出した。
LOVE vacationの従業員専用出入口を入ると、ちょうど奏弟も出勤してきたところだった。
「あ、お疲れです」
「お疲れ!」
奏弟の整った顔。
「ん?何すか?」
「お前、ほんとイケメンだなぁー」
「は?アイさん、キモいっす…」
「お前のこの容姿に、儲からせてもらってるからな!」
「は?容姿だけじゃないっしょ」
「まっ、そうだな(笑)」
他の13時入りの従業員も挨拶してくる。
「アイさん、お疲れでーす!」
「お疲れ様です!」
挨拶をし、ホールに出る。
満席のホール内。
9割女性客で、カヲル達従業員に惚れぼれとしている。
そこに、奏弟達が入ってくる。
No.1の奏弟とNo.2のカヲルが揃うと、ホール内は更に華やかになる。
そんな光景を見ていて、愛田は思う。
確かに、ヤキモチ妬くよな━━━━と。
奏弟達の甘くて、優しい表情。
客達も、これが仕事上のことだとわかっていても、心は奪われてしまうだろう。
すると、胸ポケットに入れていたスマホのバイブが震えた。
裏に移動し、電話に出る。
「ん?嶺音?
━━━━━━━もしもし?どうした?
え?カード?
あー、社員証か。
は?俺が?
持ってるわけ…………あ!そっか!
…………あぁ、あぁ、わかった。持ってくよ!」