相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
嶺音の仕事が終わる時間に合わせて、役所に向かった愛田。
前で待っていると、パタパタ…と嶺音が駆けてきた。
「ラブ!ごめんね!」
「おぅ!」
軽く手を上げ、微笑む。
そして、社員証を渡す。
「ありがとう!
ごめんね、わざわざ……」
「いや、俺が見せてっつったからだし」
ランチ中に、社員証の写真を見せていた嶺音。
そのまま愛田が持っていたのだ。
「ほんと、ありがとう!」
「……/////」
微笑み見上げる嶺音を見て、視線を逸らし頬をかく愛田。
「ラブ?どうしたの?」
「いや!別に」
そこに杉野が出てきて、声をかけてきた。
「あれ?中岡さん?」
「あ、杉野さん。
お疲れ様です」
「お疲れ!
こちらは……あ、もしかして旦那さん?」
「え?あ、いえ!
友達です!」
「そっか!
こんにちは!」
「どうも」
「じゃあ、私はこれで!
早く行かないと、すぐに満席になるからね!」
「あ…はい」
嶺音は、足早に駆けていく杉野を切なそうに見ていた。
「………」
そんな嶺音を見て、愛田は“あぁ、あの女が奏弟目当ての奴か”と思う。
「じゃあ、私も帰るね!
ラブ、気を付けてね!」
「あ!なぁ、店に来ない?」
帰ろうとする嶺音に、提案するように言った。
「は?
店って…ラブバケ?
やだよ!!」
「だって、今日は奏弟22時までだろ?
バックヤードで待てばいいんじゃね?
そこなら、奏弟が接客するとこ見ずに済むだろ?」
「でも……」
「………つか、ほんとはお前、気になってんだろ?
同僚のこと」
「え?あ…」
「とりあえずバックヤードで待機してさ。
それで見る勇気が出たら、見てみればいい」
「………」
確かに気になる。
見たくないが、見てみたい。
そんな矛盾した感情に包まれながら、嶺音は愛田に頷いたのだった。
LOVE vacationに着き、従業員専用出入口から入る。
オーナー室、更衣室、喫煙所の前にあるスペース。
コーナーソファやカウチソファとローテーブルがあり、奏弟達の休憩所だ。
そこのソファに誘導された。
愛田がコーヒーを淹れ、ローテーブルに置く。
「俺、ちょっとホールに顔出してくるから。
もし、覗く気になったら俺に電話かけろよ!」
微笑み、バックヤードを出ていった。
前で待っていると、パタパタ…と嶺音が駆けてきた。
「ラブ!ごめんね!」
「おぅ!」
軽く手を上げ、微笑む。
そして、社員証を渡す。
「ありがとう!
ごめんね、わざわざ……」
「いや、俺が見せてっつったからだし」
ランチ中に、社員証の写真を見せていた嶺音。
そのまま愛田が持っていたのだ。
「ほんと、ありがとう!」
「……/////」
微笑み見上げる嶺音を見て、視線を逸らし頬をかく愛田。
「ラブ?どうしたの?」
「いや!別に」
そこに杉野が出てきて、声をかけてきた。
「あれ?中岡さん?」
「あ、杉野さん。
お疲れ様です」
「お疲れ!
こちらは……あ、もしかして旦那さん?」
「え?あ、いえ!
友達です!」
「そっか!
こんにちは!」
「どうも」
「じゃあ、私はこれで!
早く行かないと、すぐに満席になるからね!」
「あ…はい」
嶺音は、足早に駆けていく杉野を切なそうに見ていた。
「………」
そんな嶺音を見て、愛田は“あぁ、あの女が奏弟目当ての奴か”と思う。
「じゃあ、私も帰るね!
ラブ、気を付けてね!」
「あ!なぁ、店に来ない?」
帰ろうとする嶺音に、提案するように言った。
「は?
店って…ラブバケ?
やだよ!!」
「だって、今日は奏弟22時までだろ?
バックヤードで待てばいいんじゃね?
そこなら、奏弟が接客するとこ見ずに済むだろ?」
「でも……」
「………つか、ほんとはお前、気になってんだろ?
同僚のこと」
「え?あ…」
「とりあえずバックヤードで待機してさ。
それで見る勇気が出たら、見てみればいい」
「………」
確かに気になる。
見たくないが、見てみたい。
そんな矛盾した感情に包まれながら、嶺音は愛田に頷いたのだった。
LOVE vacationに着き、従業員専用出入口から入る。
オーナー室、更衣室、喫煙所の前にあるスペース。
コーナーソファやカウチソファとローテーブルがあり、奏弟達の休憩所だ。
そこのソファに誘導された。
愛田がコーヒーを淹れ、ローテーブルに置く。
「俺、ちょっとホールに顔出してくるから。
もし、覗く気になったら俺に電話かけろよ!」
微笑み、バックヤードを出ていった。