相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
「ラブバケ辞めて、改めて就活でもして就職しようか?
今ここで、スッゴい心のこもったキスする?
このまま帰って、むちゃくちゃに抱こうか?
あ!専業主夫になろうか?
ネオちゃん以外の人間に会わないようにしてさ!」

「え?え?」

「ネオちゃんが望むなら、何でもしてあげるよ?」

「う、ううん!そんなことしなくていい!
カナが、私を好きでいてくれたらそれで!」

「うん!大好き!」

「私だけを好きでいて?」

「うん!ネオちゃんだけ!」

「仕事中も、私のことだけを考え━━━━あ、それは無理か!
ダメだ!
ちゃんと、真剣に仕事に取り組まないと!
えーと……あ、休憩中!
休憩中、私のことを考えてて?」

「ずっと、ネオちゃんのことだけ考えてるよ。
いいの?
ラブバケ、辞めてもいいんだよ?
アイさんはそれで止めたりしないよ?」

「いいの。
歯止め、利かなくなることはしたくない。
私は大丈夫だから!」

「歯止め?
よくわかんないけど、わかった!
でも、あんま我慢しないでね?
俺は、ネオちゃんに幸せになってほしいんだから!」

「うん、ありがとう!」


そして、LOVE vacationの従業員専用出入口の前。
「カナ」
「ん?」

「もう一回、ギュってして?」
両手を広げ言う。

「うん!でも、一回と言わず何回もしようよ!」
奏弟が抱き締め、頬をすり寄せた。

「ありがと、カナ。
ごめんね、もうここには来ないから。
嫉妬しちゃうし、カナを困らせるし、何も良いことない。
でも、カナはいつも通り頑張って!
ラブの店を、繁盛させて?」
腕の中から、顔を上げ微笑んだ。

「………」

「行こ?カナ。
ラブや、カヲル達にも謝らなきゃ!」
そう言って、ドアを開け入る。

ガシャンとドアが閉まる。
奏弟は、その閉まったドアを見つめ呟いた。

「なんで……そんな…すぐ…切り替えられんの?
なんで…そんな…余裕なの…?
俺みたいに、もっとおかしくなれよ。
狂って、わけがわからなくなって、余裕なんかなくなって、もっと束縛とかしてよ。
そしたら俺も、心置きなく束縛できるのに……」

返事の帰ってこないドアに向かって呟くと、バン!とドアが開いて嶺音が顔を出した。

「カナ!どうしたの?
ほら、行くよ!おいで?」

手を差し出してくる。
奏弟は微笑み、その手を握った。
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